オスッ、おら、大谷

おそらく、この西暦2021年において、この世界中で最も『DRAGON BALL』の悟空に似ているのは大谷翔平である(満場一致で)。
これは皆が気づき始めたことで、本当は口外できない事実なのだが、大谷翔平は実は、日本人ではない。
というか、地球人でさえない。
(この前、アメリカの実況の人も「彼は人間ではない」と放送で言っていたことから、徐々にバレ始めてはいるようだ・・・)
彼は地球人ではなく、サイヤ人である(疑う人は、尻尾部分をよく見てほしい)。
だが、周りはおろか、大谷本人でさえ、まだそのことを知らないでいるらしい(なぜなら、そのことを知らせる、大谷にとっての「ラディッツ」が地球にまだやって来ていないからだ)。
今後、ラディッツは必ずやってくるだろうから、その時のために、サイヤ人の特性というものを先に挙げておこう。

・サイヤ人は、強くなることにしか興味がない。
・サイヤ人は、金に興味がない。
・サイヤ人は、女に興味がない。

ほら、サイヤ人の性質が、すべて大谷のことを言っているかのようだろう。

次に、ラディッツがやってきた時のために、悟空と大谷との共通点も挙げておく。

・悟空は筋斗雲に乗れるほど純粋
(おそらく大谷も乗れる)
・悟空は「強ぇヤツと戦いてぇ」とか、言葉自体にまったく重みがない
(大谷のインタビュー記事は結構スカスカ)
・悟空にとって飯は「質」より「量」
(大谷、球場でもらえる飯持って返って食べてるってよ)。
・悟空は、なんだかんだ地球人想い
(大谷も、なんだかんだ日本人想い)

ただ、悟空と大谷では、謙虚さにおいてだけは、天と地ほどの差がある。
おそらくそれは、地球にやってきた時に拾ってくれた人の違いだろうと思われる。
悟空は、山に住んでる変な爺さんに拾われたために謙虚ということを学ばなかったが、大谷は、町の平和な一般家庭の末っ子として拾われ、育てられたために、謙虚のなんたるかを学んだ。
もし、大谷が地球に乗ってきた宇宙船が東北の町中に落ちていなければ、謙虚さのかけらもない、人の股間を枕代わりにするような青年に育っていた可能性は高い。

そう考えれば考えるほど、大谷・サイヤ人(=悟空)説は信憑性を増すが、その分、ある不安が脳裏をよぎる。
それは、悟空が短命だったことである。
悟空は、地球のために何度か死んだこともあったし、心臓の病で倒れたこともあった。
スーパースターというのは常に、儚さがつきまとう。
あまりに人間とかけ離れたことをやってのける主人公は、永遠には輝けない。
輝きが強すぎる人は、この世に長くはいられない。
そして、この世界には、死んだ人を生き返らせるためのドラゴンボールはない
し、あっても、ドラゴンレーダーを作り出すほどの科学技術がない。

多分、大谷は、(大谷にとっての)クリリンのためにも、もしかしたら、ウーロンややじろべえぐらい人のためにも、死ねてしまうほど(野球に)純粋である。
目の前にホームラン王や打点王のタイトルが見えていても、平気でチームのために疾走し、チームのために腕を酷使する可能性がある。
大谷の活躍を伝えるYoutubeのコメント欄では、彼の怪我の心配をするコメントで溢れている。
目の前のゲームに全力を出し、まぁ、死んだら死んだで界王様のところでトレーニングすりゃいいかくらいに考えてそうな大谷に、誰しもが危うさを感じているのだ。

そう思えば、大谷の元に一刻も早く来てくれないと困るのはラディッツではなく、未来の大谷のために過去に舞い戻り、心臓病の薬をくれたトランクスである。
しかし、マンガの中で悟空は、地球の未来がかかっているような大事な心臓病の薬を、あろうことか飲み忘れていた。
それがスーパースターのずぼらさである。
大谷も、トレーニング後のプロテインは飲んでも、心臓の薬は飲み忘れる可能性がある。
だからこそ、世界の野球ファンは、今の大谷の活躍を目に焼き付けておいたほうがいい。
スーパースターの輝きは永遠ではない。

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