10/19 当たるも八卦当たらぬも八卦

「手相の勉強してるんで、手相見せてもらっていいですか?」
そうやって宗教に勧誘している人を最近あまりみない。
僕がそういう場所に行かないだけだろうか。
それとも僕がそういう人に相手にされなくなったのだろうか。
けっこう長い間、そのやり口で勧誘していたと聞くので、
「手相」で立ち止まる人は多いのだろう。

街角の「手相見」に、行列ができている。
なんで男より女の方が占い好きなのだろう。
当てずっぽうでもいいから何か言って欲しいのだろうか。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉がある。
八卦というのは易でいう8つの基本形のことで、
「占いは当たることも外れることもある
(だから気軽に受け止めてればいい)」
ということだろうが、
僕には「当たっても外れても八卦にはパワーがあるぞ」
という風に聞こえる。

めざまし占いでもHanakoの巻末のホロスコープでも
それがくだらないことでもつまらないことでも、
自分に言われた言葉は、何かしら自分に影響する。
ラッキーアイテムが、「キャミソール」でも「除光液」でも
自分に言われた言葉は、何らかの影響を及ぼしてくる(気がする)。
影響を与えられたくない僕は占いは極力見ないし、行かないが
友人が占いに行くのについて行ったことがある。

彼は結婚がすでに決まっており、
その相手や家族のことについて占い師に色々聞いていた。
結婚が決まっているのに相手のこと聞くばかがいるかと思ったが、
案の定、その占い師は、二人の相性は最悪だと言った。
ほらね。
無駄な八卦だよ。

そんな無駄な八卦、めざまし占いのラッキーアイテムくらい
軽く考えて、すぐに忘れてくれればいいが、
今後、夫婦喧嘩するたびに「やっぱり占いは本当だったんだ」
と思い出すのだろうか。
はやく次の占いにでも行って、二人の相性を上書きしてほしい。
今度は、四柱推命かタロットか、なんかで。

万葉集によると、この国は
「言霊の幸はふ国(ことだまのさきわうくに)」らしい。
この国では、言葉が変に生き残ってしまう。
あまり滅多なことは言うもんじゃないし、
あまりほいほい占い師に、滅多なことを言われるもんでもない。