4/1 キラキラネームを超えて

キラキラネームをつけるのは、やめたほうがいいと聞く。
子どもが成人して就職活動なんかをする際に、名前が原因で不利益を被ることがあるらしい。
名前は、自分で付けるわけではないだけに、問題は根深い(のかもしれない)。

このキラキラネームというのは、外国にもあって、
英語圏でも、子どもに
Superman(=スーパーマン)やCarrie Oakey(=カラオケ)などと名付けて、
顰蹙をかう親がいるという。

それで思い出されるのは、
NBAのスーパースター、コービー・ブライアントだ。
マイケル・ジョーダンの再来ともいわれた、
この男の名前の由来は、日本の港町、「神戸」だ。
父親が仕事で神戸に滞在していたのが縁で、息子にコービーと名付けたらしい。
世界中のファンは何の違和感なく「コービー!」と叫んでいるが、
これはキラキラネームではないのだろうか。

日本でいうと、
「田中ニューヨーク」や「田中セントルイス」
みたいなものだ。
浅草のお笑い芸人にしか思えない。

だが、コービーの名前に違和感を抱く人はまず、いない。
それは彼が、スーパースターだからだ。
スーパースターはキラキラネームさえも吹っ飛ばす。
まず、スーパースターは、就職活動なんか、しない。
就活スーツも着ない。
面接で不利益なんか、あるはずもない。
そういえば、
1973年にノーベル物理学賞をとった江崎玲於奈(れおな)博士も、
レオナルド・ダ・ヴィンチから取った、100点満点のキラキラネームだ。

大正14年生まれのキラキラネーム。
博士だって、就活なんか、していないはずだ。
もししてたとしても、キラキラネームが霞むほどの、
明晰な頭脳が博士にはある。
突き抜ければ、キラキラだってなんだって関係ない。
キラキラネームの諸君、名前以上にキラキラ輝く人になれば、問題はないのだよ。

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