9/5 舌の最大公約数

後輩が「美味い、美味い、世界一美味い」というから、
その世界一の麻婆豆腐を食べに行った。
まあまあだった。
ハードル、上げすぎだ。

舌は個人差がかなりある。
共感を得るのが簡単ではない。
でも食の好みが原因で男女が分かれたりもするわけで、
なかなかにデリケートな問題だ。

母親の作った味噌汁で育った男が、
母親の味噌汁をおいしいと感じるのは当然だが、
母親の味噌汁が妻の味噌汁よりもおいしいと言うのは
タブーらしい。
舌は、多分に家庭の影響を受けるので、
母親の味噌汁をおいしいと感じるなと言うのは、
無理がある。
しかし、昔は、嫁が嫁いできて、
旦那の家の味を一から学んでいたわけだから、
男と女、どちらかが無理をするしかないようだ。

舌の好みが合わない二人がケンカしないためには、
(値段の)高いものを食べるしかない。
高い店には、質のいい食材、新鮮な食材が揃っている。
寿司屋かラーメン屋かでケンカするカップルはいるが、
新鮮なネタの寿司屋か新鮮じゃないネタの寿司屋かで
ケンカするカップルはいない。
カネがすべてを解決してくれる。
「金持ちケンカせず」だ。

お金のない二人に関しては、カネで解決できないわけだから
どちらかが舌の好みを変えるしかない。
男か、女か。
まあ、たいがい、今は男だろう。
そういう時代だ。
妻の家に嫁いで、一から妻の家の味を覚えなくていいだけ
ましな時代だと思って我慢しよう。

 

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