12/25 自分ルール

「これ入ったら、来月、お小遣いが2倍になる」
子供は、そういった、「自分ルール」のもとに、
紙くずをゴミ箱目がけて投げることがある。
もし、それで入らなかったとしても、
「実は、チャンスは3回ある」
と、チャンスは勝手に広がり、
その3回でも入らなかったとしても、
「最後に入るのが、実は一番得点が高い」
と随時、「自分ルール」は変更される。
その後、投げる位置がゴミ箱にだいぶ近くなっていたとしても、
最後、ゴミ箱にちゃんと入ることで、
子どもの「成功体験」は積まれていく。

子どもは「社会」経験が少ないので、
その分を「自分」経験で補完する。
「自分ルール」で構成された「自分」の世界で、
小さな成功体験を積み重ねることで
社会でもやっていけるんだという、
「自己肯定」は積み重なっていく。
「自分」ルールは、自己形成期に欠かせないシステムだ。

世間では、
「自分ルール」で動いている人を子どもといい、
「社会ルール」で動いている人を大人という。
子どもは、
「自分ルール」で高めた「自己肯定感」を引っさげて「社会」に入っていくが、
「社会」で働いている大人が、
みんな「社会ルール」で生きているわけではない。
むしろ、子どもが思うよりはるかに、
「今日カラオケで結構カロリー消費したから、ミルクレープ食べても全然OKなはず」
「昨日、上司に二次会まで付き合ったから、報告書提出するの遅くなってもいいはず」
と、大人も「自分ルール」で動いている。

大人は、自分の中の「子ども」を上書きして、大人になったわけではなく、
自分の中の子どもを大人でくるんで、「大人」と名乗っているだけだ。
この世にいるのは、
「子ども」と「元子ども」だけなのだ。
今日は12月25日。
すべての『子ども』に、
メリークリスマス!