あるべき場所にあるべきものがあれば世の中うまく回るって知ってる?
水が上から下に流れるがごとく。
たとえば、自転車。
あるべき場所にハンドルがあって、サドルがあって、チェーンとタイヤがあってこその、自転車。
だのに、家から駐輪場に向かったら、いつものとこにチャリがあんのに、いつものとこにサドルがないやないの!どゆこと?
あるべき場所にあるべきサドルがないと、痔になるやん。
関係ないけど、凶悪事件があると、マスコミはすぐに犯人の動機知ろうとするやん。
けど、動機なんて一言で言えんというか、一言で言えたら犯罪なんて起こさんって言うか。
って言い方したら、なんか、「言葉で表現できないから作品作った」みたいなアーティストみたいであれなんやけども、でも、そんくらい、動機ってのは明快ではない場合が多い。
ってことを知ってるのに、サドル盗られたら、やっぱ、「なんで人はサドルを盗ってしまうんやろか」っていう犯人の動機に対する好奇心が押さえきれず、今は亡きサドル部分に片手を置いてググってみる。
すると、驚くなかれ、犯行のほとんどの動機は、ただの「イタズラ」とのことで、苛立ち倍増。
音が鳴らんように、ベルを人差し指で押さえながら、チリンチリンをジャカジャカジャカジャカいわしまくる。
ええ度胸やんけ、犯人!
以前、ネットで、サドルがブロッコリーに変えられちゃったみたいなニュースは耳にしてたから、サドル盗むのは、なんか、転売とかして金がほしいからやろとか思っとったけど、いざ当事者になって蓋開けたら、ただの「イタズラ」とは、笑わしてくれる。
これ、うちら、「サドルはあるべき場所にあるべき派」の人たちに対する挑戦と受け取っても?
早速、警察と管理人に届けたから。
後悔すんなよ。
と、友人にメールして、近くのアサヒ・サイクルに、新しいサドルを買いに小走る。