「しんぞく」
カフェで女子中学生と男子中学生が
公民の教科書を開いてテスト勉強をしていた。
女子「”親族”とは6親等内の血族と配偶者と、あと誰でしょう?」
男子「三親等内の姻族」
女子「正解」
男子「簡単すぎ」
女子「でもさ、そしたらさ、もし私が結婚したら、
結婚相手の兄弟も私の親族になるってこと?」
男子「そうだね」
女子「なんか、嫌じゃない?」
男子「そう?でも、相手の兄弟で嫌なら、相手の叔母さんとかどうすんの?」
女子「え、ちょ、ちょっとまって。叔母さん?」
男子「ん?」
女子「え?叔母さんって”何頭身”だっけ?」
男子「そりゃ、お前、、、人によるやろ」
「なまえ」
エリク・エリクソンという心理学者がいる。
「アイデンティティ」という概念を作った人だ。
「エリク・エリクソン」って、名前の語呂がいいなと思う。
エリク・エリクソン。
名字が「エリクソン」なのに名前を「エリク」にするなんて、
「池田圭(いけだけい)」とか「中田花奈(なかだかな)」みたいな、
名前を回文(上から読んでも下から読んでも)にされた子どもみたいだ。
しかも、エリクソンは「Eric-son(エリクの息子)」っていう意味だから、
エリク・エリクソンは、「エリクの息子・エリク」っていうことで、
エリクの息子なのにお前もまたエリクって、
いったいお前は誰やねんってはなし。
それで、子どもの頃から、
「あれ?エリクの息子のエリクである俺っていったい誰なんだっけ?」
って考えてたエリク・エリクソンが、自分ってなんだかわけがわからなくなって、
「アイデンティティ」っていう概念を作り上げちゃったとしたのなら、
なんだか、夢みたいな話ですね。