エゴン・シーレ

久しぶりの「花の都・大東京」。
薄っぺらなボストンバッグ持って、長渕ばりに、北へ北へ向かう。

東京で見ておきたい展示が2つあったので、美術館をハシゴ。
染色家の柚木沙弥郎の特別展を日本民藝館で見て、19世紀末の芸術家エゴン・シーレの回顧展を東京都美術館で見る。
二人はなんの関係もないけれど、シーレが早熟の天才で27歳で死んだのに対し、柚木沙弥郎は、1922年に生まれ、今なお生きている。
百寿おめ。
シーレは27歳で死んだけど、しっかりと後世の人が回顧展開けるくらいの作品を残していて、27年間でちゃんと一生分の仕事やった模様。
対して、柚木沙弥郎は、民藝のグループに入りつつ、コツコツ作品作ってきて、99歳になって、毎日デザイン賞を受賞するという、遅熟というか、超人的な息の長さで、100年間で一生分の仕事やった感じ。
どっちがどっちってこともないけど、人は一瞬の輝きの強さに惹かれるから、「早熟の天才」とか「早逝の異才」を持ち上げがちであることは確か。

でも27歳をとうにすぎた自分としては、インスピレーションを与えてくれていた恋人と別れ、中流の家の娘と結婚する選択をしたのに、結婚三年であっけなく病死してしまったシーレの人生の終わりの唐突感がすごくて、シーレの「その後」がみたい気持ちが強い。
本当に「中流の娘」を選んでよかったのか、「その後」において才能は枯れなかったのか・・・。
でも、シーレの人生はもともと27年間の「短編」なので、短編の「その後」はなく、「その後」も含めて27年でまとめたのがシーレなのだから、それはそれで「未完の長編」なのではなく、「完結した短編物語」であるので、多くは言わないでおこう。

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