先週の火曜日はハロウィーンだった。
10月最後の週末、街は、仮装した人で溢れているかと思いきや、
案外、広島の繁華街は、閑散としていた。
仮装した人はみんな、USJに行ってしまったのかもしれない。
最近のハロウィーンは、10月の最終週末みたいな雰囲気があるので、
10/31は、同僚の先生からお菓子をもらうまで、その日がハロウィーンだと気づかなかった。
その日、夕方に、高校生(女子生徒のみ)に英語を教える予定があったので、
せっかくだしなと思い、お菓子を買いにスーパーへでかけた。
ただ、お菓子をただであげるのはつまらないので、
「チーム対抗戦でお菓子を奪い合う」ということにして、
最終的に、「一人勝ちしてお菓子を独占するチーム」と、
「ほとんどお菓子を持って帰れないチーム」が出るように、ゲームを設定した。
思惑通り、クラスが終わることには、
机に溢れんばかりのチョコやビスケットを並べる子たちがいる一方、
2,3個のチョコしか手元に残っていない子たちがいて、
なかなか上手く事が進んだなと思いつつ、
「じゃあ、今日は、これで終わり」とクラスを締めると、
山のようにお菓子を集めた子たちが、奪われた子たちにお菓子を返しに走り、
みんな平等な数になるように、すべてのお菓子を分け始めた。
おい、ちょっと、それじゃあ、なんのためのゲームだったんだよ・・・。
「おいおい、お前ら。
なんで分けるんだよ!
なにも持って帰れない奴がいるからゲームとして面白いんだろ。
平等に分けちゃったら、ゲームした意味、ないじゃん」
そう言うと、女生徒の一人から
「そんな考え方する人がいるから、世界から戦争がなくならないんですよ」
と、思いもよらぬ返答をいただいた。
うー。
これが、さとり世代か。
それとも、これが女子なのだろうか。
勝ち負けがあるから面白い。
褒美に差があるから面白いと思うのは、
僕が「さとり」でも「ゆとり」でもないからだろうか、
それとも僕が「男子」だからだろうか。
「Trick or Treat ?」
ハロウィーンの日、
西洋では、小さな訪問者には必ずお菓子をあげないといけない。
さもなければ、小さな訪問者に、魔法をかけられてしまう。
でも、多分、日本の、平和な女子生徒たちは、
お菓子をくれない人に魔法をかけるような真似はしないのだろう。
争いを嫌う平和な民族は、「Treat or Treat 」なのだ。
テレビでは、改憲に積極的な政治家たちが「改憲の議論を」と言っている。
改憲がしたいのなら、選挙権を18歳に下げたのは、見誤りかもしれない。
いまの18歳は、大人が思っている以上に、「争いの種」になることを嫌っている。
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