パソコンを長時間やっていると、からだが疲れる。
同じ体勢のままずっと固まっているので、肩もこるし腰も痛くなる。
これは別にパソコンが悪いというわけではなく、
長い時間、同じ姿勢や同じ動作をし続けていることが悪いわけで、
引越し業者の人が、荷物の運びすぎで、腰を悪くしたり、学校の先生が、
チョークの持ちすぎで、腱鞘炎になることと同じ。
一つのことをやりすぎてしまうことに原因があるのだ。
(僕が中学校の時通っていた塾の理事長も、パチンコの打ちすぎで、
手首に包帯を巻いていた。なにごとも一つのことをやりすぎるのは、よくない)
パソコンは世界中の人が使うものなので、
パソコンの使い勝手(インターフェイス)が変わると、
多くの人に影響が及ぶ。
現に、パソコンでコードを書いたり、
グラフィックを描いたりする人たちにとっては、
今のマウスは手への負担が大きすぎるらしく、
手があまり疲れない特注のマウスを使用していると聞く。
以前、TV番組でマサチューセッツ工科大学かどこかの教授が、
人間の体の動きで画面上のポインターが動く、
より感覚的に操作できる「新しいマウス」を考案していたのだが、
そういうマウスは、まだ、ヤマダ電機の店頭には並んでないようだ。
現在のセンサー技術の発達は凄まじいので、
パソコン操作を、マウスとキーボードではなく、
体の部位を触ることに代用させることは
そんなに難しくないように思うが、どうなのだろう。
マウスをクリックする代わりにキーボードを
タイプすることで機能を実行することを「コマンド」と呼ぶが、
運動不足の現代人のためにも、はやく、
全身を使った「コマンド」を実現化してほしい。
左クリックのコマンドを、「指パッチン」にするとか、
右クリックのコマンドを、「ウィンク」にするとか、
エンターの別コマンドを、「太ももを叩く」などにすれば、
パソコン仕事をしていても、ずっと同じ体勢でいる必要がないし、
体もこらない。
周りにいる人たちも、指を鳴らして、ウィンクして、
太ももを叩いている人が近くにいれば、見ていて楽しいだろう。
最初は奇妙かもしれないが、慣れれば当たり前に見えてくるし、
だんだん、かっこよく見えてくるはずだ。
野球が好きな人なら、マウスをクリックする代わりに、
それぞれのコマンドを
「おへそを触る、くちびるを触る、耳たぶを触る」に設定すれば、
ベンチからサインを出している監督の動きを真似しながら作業ができるし、
若い女の人なら、マウスをクリックする代わりに、
それぞれのコマンドを
「口角をあげる、アヒル口にする、目を大きく見開く」に設定すれば、
パソコン仕事中も、小顔トレーニングができる。
パソコンを使う人は、世界中にいるわけだから、
はやく、ぼくらを、マウスとキーボードから解放してほしい。
スマートフォンの進化に比べて、
パソコンの使い方はここ20年、あまり変わってない。
是非、次世代型パソコンは、全身がコマンドとして使える、
「からだが疲れないパソコン」を謳ってほしい。
そしたらカフェで、パソコン開きながら、
ウィンクや指パッチンする人たちが現れて、カフェがもっと活気づくな。