方言代理戦争

よう考えたらいうか、よう考えんでも、こうやって、「よう」とか「考えん」とか書けるのは、関西弁が市民権を取ったことに拠る。
ほんまはいうか、ほんとは、書き言葉でも本来の自分の母語である九州の言葉を使いたいけど、それでは伝わらんし、読む人には意味不明。
それもこれも、全部、芸人のせいでありおかげなのです。

日本語の「市民権」を得る戦いは、お笑い芸人による代理戦の様相を呈してて、すでに、関西弁は、標準語に継ぐ第二の位置をもぎ取ってる。
今は、第三の地位をめぐる争い中で、一時期、「博多華丸・大吉」が頑張ったけん、「博多弁」が第三の勢力になるとやなかかなってなったばってんが、後が続かずじまい(やっぱ、読みにくい)。
その後、カミナリやU字工事の「北関東勢」も名乗りを挙げるほどの勢力にはならなかったところに、今、千鳥、東京ホテイソン、ウエストランド、見取り図(片方)、ロングコートダディ(片方)らの「岡山勢」が、迫っとるらしい。

今後、九州の言葉で文章を書けるようになるかどうかが、九州のお笑い芸人にかかっているけども、まさか、芸人が言葉の行方を握ることになるとは、明治の漱石や鴎外は、夢想だにせんやったろうね。しとらんたいね。しとらんろうもん。せんろーもんが。
大阪のお笑い芸人が関西弁の市民権を勝ち取ったのは、吉本が躍進したテレビの時代。
インターネットの時代、方言がどうなるかも、お笑い芸人次第なのか、どうなのか、見ものやん。

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