「末っ子はずっと末っ子扱いされる」という文句を、
3人兄弟の末っ子から聞いた。
末っ子は末っ子として育てられるもんだから、ただでさえ末っ子っぽいのに、
成人しても、結婚しても、家族が末っ子扱いするから、
いつまでたっても、末っ子感が抜けきらないのだという。
たぶん、このままいけば、末っ子っぽいばあさんになるのだと。
そういった、周りからの扱われ方が、
その人の人格形成に影響するは当たり前にあるわけだけど、
そういう影響は、なにも、個人としての扱わ方だけに限らない。
自分の家族が周りにどう見られているかとか、
自分の学校が周りにどう見られているかなど、
自分が属している集団が、
自分のメンタリティに影響を及ぼすことも、多くある。
僕が小学生の頃入っていた少年野球チームは
けっこうできるメンツが揃っていて、県内でも強いチームだったけど、
県の下の、”郡”内に、県下一のチームがいて、
全国でベスト8に行くような強豪だったので、
僕のチームは、小さな地区の大会でも、あまり優勝することができなかった。
5年生、6年生の2年間で一度もその強豪に勝つことができなかった僕らは、
成績だけみると、強いチームだったかもしれないが、
チームのメンタリティとしては、”チャンピオン”とはほど遠かった。
結果として試合に勝つことも多くあったけど、
勝つことを当たり前だとは思えなかったし、
絶対勝つもんだと思って試合に臨むこともなかった。
そして、それは、少なからず、今の自分に影響している。
なんで、小学生時代のチームに張り付いていたメンタリティが、
今も剥がれずくっついてんのかはわからないし、
その後に、いろんなチームやコミュニティに所属して、
メンタリティは上書きされているはずなのに、
子どもの時について、消えていかないメンタリティってのもある。
子供の頃にいたチームのメンタリティに影響されることすらあるのだから、
子どものころ、”末っ子”として植え付けられたメンタリティが、
その後、ずっと尾を引くのもしかたがないことなのだろう。
末っ子は、ずっと末っ子だ。
もちろん、末っ子にかぎらず、長男はずっと長男で、
一人っ子も、ずっと一人っ子だ。
兄弟構成は、その後に上書きされることもほぼないので、
どれだけ歳を重ねても、”三つ子のソウル”なんちゃらなんだろう。
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