車を走らせていると、車を買おうとしている人たちの姿が見える。
父、母、子、子。
カーディーラーの説明を聞きながら、
家族4人が、新車を眺めている。
目の前に並んだ”大きな買い物”に、4人とも喜びを隠しきれない様子だが、
自分が車に興味がないからか、
車の買い替えに、そこまで心躍る人の気持ちがわからない。
車って、どれも、そんなに、変わらなくないですか・・・?
一般人が車を買えるようになった時代から、
車の形や基本性能はあまり変わっていない。
車を買い換えようと思い立っても、
次に買う車は、だいたい想像がつく。
車種と燃費と色と大きさが変わって、
そのほかは、だいたい同じなんだろうなぁ。
車の買い替えは、想像の枠を出ることがない。
21世紀になったのに、車はいまだに空を飛ばない。
燃料はガソリンから電気や水素にじょじょにシフトしているが、
まだ、車は路上を走り、ハンドルとペダルで操作されている。
これからの、自動運転時代になれば少しは、
人と車の関わり方も変わるかもしれないが、
それでも、昔の子どもたちが描いた「空飛ぶ車」が喚起するような、
ワクワクした車の未来が、やってくるわけではない。
これからも、車の買い替えは、
「ムーブ」が「タント」に変わるくらいの、
「 カローラ」が「プリウス」に変わるくらいのマイナーチェンジ。
それはiphone6が、iphone7に変わるくらいのマイナーチェンジ。
そこには、僕が期待するような、ワクワクするような未来はなく、
マイナーチェンジに徹した、機能の充実があるだけだ。
そんなことを考えたのは、ウェブ上で、
「自動車会社に望むこと」と題した匿名の書き込みを見たからだ。
どこかの女性が書いた、新たに車に付けてほしい機能リスト20。
1.運転席でも日焼けしない
2.減らないタイヤ
3.苦しくないシートベルト
4.肌がうるおう
5.給油口で手が汚れない
6.オイル交換のタイミングをアナウンス
7.足がむくまない
8.オーディオがシンプルで、良い音
9.自動ブレーキ装置
10.自動オイル交換
11.乗るとやせる
12.自分の顔を見る用の鏡がある
13.運転席だけ足元温か
14.トランクスロープ
15.マッサージチェア
16.座面が回転する
17.下足入れ
18.ハイヒールでも運転できる車
19.ドリンクホルダーにふたがついている
20.料金所に自動誘導してくれる
「確かに」と思わされる、女性からの要求。
まだまだ車は、「ワクワクする未来」の前に、
改善しなきゃならない”機能の充実”が、たくさんあるようだ。
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