夏前に、日本のスーパーコンピューター「京」が
中国のスーパーコンピューターに計算速度で負けたという
ニュースがあった。
計算速度が超絶速いとなんかの役に立つんだろうと思うが、
国をあげて開発しているらしいので、何かの役に立つのだろう。
とりあえずそのニュースは、
結果よりも中国のスーパーコンピューターの名前が
かっこよすぎるってことで記憶していた。
「神威太湖之光」
「京」も悪くないが「神威太湖之光」は断然かっこいい。
読み方はわからないが、とても速そうだ。
「京」は数字の単位で、万、億、兆の次の数詞だ。
子どもの頃、数の単位を小さい方から
「那由他」「不可思議」「無量大数」と、最後まで暗記したが、
今になってようやく、
「無量大数」ってのは無限大のことではないことに気づく。
万、億、兆・・・の序列の上にいる数詞なので、
無限にでかい(∞(infinity))ということではない。
ウィキペディアを覗いてみると、
「無量大数」とは10の68乗のことらしい。
なかなかでかいが、無限大ではない。
ただ、「京」より大きい数は指数で表現するので、
「那由他」でも「無量大数」でも覚える必要はないようだ。
ウィキによると東洋には「無量大数」よりも大きな数詞があり、
「不可説不可説転」という数詞らしい。
なんだか、けっこうでかそうだ。
これは、不可説転不可説転を1不可説不可説として、
不可説不可説不可説不可説を1不可説不可説転とする
ということで、ようは、
10の37218383881977644441306597687849648128乗ということだ。
とにかくでかい。
「無量大数」よりももっともっとでかい。
まあ、そもそも出典が「華厳経」だ。
仏典の数詞を数字に置き換えるなんてナンセンス。
とりあえずの感じとして、「不可説不可説転」は、
「毘盧遮那仏の智慧の光は、世の衆生をあまねく照らし」
の「あまねく」くらいの広がりだと思えばいい。
「不可説不可説転」は、あまねく照らす智慧の光だ。
日本はすでに「京」の後継機を開発中だというが、
速さでの世界一は目指していないらしい。
そう、問題は速さではない。
名前だ。
次は「神威太湖之光」に習って、
「遍照智慧之光」なんてどうでしょう。
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