
今日から2017年だ。
 去年の夏頃、ようやく「2016年」に慣れ始め、
 秋口にようやく「平成28年」を頭の中で計算しなくても、
 すっと出てくるようになったのに、
 もう2017年。
 ちょっと一年が早すぎる。
 もう少し、ゆっくりやってもらいたい。
時間の流れの感じ方は、人それぞれ違う。
 大人は、「この前、正月だったのに、もう三月になってる!?」
 「もう、上半期終わっちゃった!」と
 時間がたつ速さをよく嘆くが、
 大人が子どもと較べて、時間を速く感じるのは、
 大人の方が分母が大きいからという説明がある。
 50歳の1年が50分の1なのに対して、
 5歳の1年は5分の1。
 大人の方が、分母として、今までかけてきた時間が長い分だけ、
 一年や一ヶ月が、結果として小さいものになる。
 まだ、数回しか「1年」を経験していない子どもにとっての「1年」が、
 大人より貴重で、長く感じるのは当然なのだろう。
時間の感じ方は人それぞれだ。
 どこの誰だったか、
 「時計の秒針は、登る時よりも降りる時の方が速い」
 と言っている人がいた。
 秒針が、下から上に上がる(6から12)のにかかる時間は、
 秒針が上から下に降りる(12から6)のにかかる時間よりも遅い。
 秒針が降りる時間と、秒針が上がる時間は、
 どちらも30秒だと思っていたのに、
 下から上にあがっていく方がしんどいはずだから、
 同じ30秒であるはずがないと、その人はいう。
 時計という客観的に時を測定すると思っていた物すら
 実はからくりがあって、
 「しんどい上り」と、「しんどくない下り」で
 帳尻を合わせて、60秒としているのかもしれない。
 そうだとしたら、信頼できる時などないのだ。
 時間の感じ方は、人それぞれ。
 365日あると思っている2017年も、
 皆に平等な365日ではない。
 人それぞれなのだ。
 皆にとって、身の詰まった365日であってほしい。

 

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