「日本の男よ、もっと筋肉つけろ」
大学からの女友達の一人に会う度、そう言われる。
今の男は、草食系などという言葉に逃げて
女性に理解あるとこ見せておけばいいと
思ってるふしが男側にあるが、
世界の根本には暴力があることを忘れてはいけない、
いざという時のための筋肉、
危機意識としての筋肉が必要だという。
言っていることは大筋合意するが、
僕の理想は江戸時代の車夫(人力車を引く人)や
飛脚のように、仕事の中で自然と身についた
使える筋肉なので、
ジムで作り込んだ観賞用の筋肉には興味がない。
「例え観賞用だったとしても、女は男社会のために
最低限の化粧してんだから、
男も女に選ばれるために最低限の筋肉はつけてほしい」
なるほど、確かに、女性の化粧ほどに、
男は日々の筋肉の面倒を引き受けていない。
現代社会に潜んでいる危機のうち、
腕力で切り抜けられる場面は多くはないとしても、
腕力でも切り抜けられるぞという意識がもたらす効果は
あるかもしれない。
トリケラトプスもステゴサウルスも草食系だが、
あんなに強かったわけだし。
グレイシー一族も、フルーツばっか食ってた草食系だが
ヒクソン・グレイシーは誰にも負けなかった。
昔から「気は優しくて力持ち」という
金太郎みたいないい男のタイプもある。
「気は優しいが、ジャムの蓋も開けれない非力」では、
昔話の主人公にはならない。
今は、気は優しい男は多いだろうから、
やはり力持ちを推奨すべきだ。
さて、その辺に熊がいなくて、斧を振る機会もない
21世紀前半、どうすれば男が力持ちになるだろうか。
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