プロ野球の試合で活躍した人がお立ち台の上で叫んでいる。
「最高でーす!」
次の日も、その次の日も、お立ち台に上がった人は、
「最高でーす!」と言っている。
もう少し、他に何かないのだろうか。
これは、ジャイアンツの阿部慎之助が最初に言ったセリフで、
何故かその後野球界で流行ってしまった。
それを最初に聞いた時は、日常的な言葉だけど
感情が素直に出てて良いと観客は思ったのかもしれない。
小泉元首相の「感動した!」みたいなものだ。
でも、二人目以降は、ありふれた言葉にしか聞こえない。
お決まりのように「最高です!」と繰り返されると、
「誠に遺憾で・・」とか「前向きに検討します」などの
政治家の定型文を聞いているようで、耳に残らない。
サッカーの中田英寿が出てきた時、まだハタチそこそこで
日本代表に選出された彼は、
「(君が代は)戦う前に歌う歌じゃない」
と発言して、政治的なイザコザに巻き込まれていた。
そんなイザコザに巻き込まれたくないから、
選手は皆、無難な言葉選びしかしないのだろうが、
中田には「中田語録」という本がある。
「カズ語録」も「オシム語録」もある。
もちろん「イチロー語録」も「長嶋語録」も
「落合語録」も「野村ボヤキ語録」なんてのもある。
身体の使い方が人と違っている人達は、
言葉の使い方も人と違う。
そうだとしたら今後は、
言葉のトレーニングをすることで、身体能力を高める、
逆のアプローチも出てくるかもしれない。
その前に、お立ち台の教育は各広報でできるだろうから
早めにやってほしい。
パンチ佐藤が、3万5千人しか入らない球場で
「12万5千人の佐藤和弘ファンの皆様!」
と言っただけで皆、パンチを好きになった事
忘れてないでほしいなあ。
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