6/4 神輿のあと

一応、前回からの続き
その松坂の復帰は難しいのかもしれない。
ソフトバンクはいつのまにか首位にいるのが当たり前の
常勝軍団になってるのでファンは怒りの矛をしまっているが、
結構な年俸ももらっているので今年はなんとか
結果を残したかったが、今年も難しそうだ。
ただ、たとえ松坂が戻ってこなくても、怒らないでほしい。
松坂は、高校時代の常軌を逸した活躍で、
ひとつの役目を終えているのだ。
プロ入り後のデビュー戦も、松中やイチローとの対決も
WBCもレッドソックスでの快投も素晴らしかったけど、
でも数字とは別に、松坂は高校時代に
時代の寵児としての仕事を終えている。
時代の寵児に祭り上げられた人は、
祭りが終わって神輿から降ろされた後は役割が残されていない。
多分、松坂が並の一流選手なら淡々と200勝して、
淡々とタイトルを取って引退していただろう。
だが松坂は高校の時、神輿に乗せられた。
悪い言い方をすれば、
高校時代の松坂でみんな、十分に遊んだのだ。

ペイパルマフィアのピーター・ティール(起業家・投資家:
やくざではありません)も同じ類のことを言っていたが、
マイケル・ジャクソンやブリトニー・スピアーズも
祭り上げられた後は、死や薬物依存が待っていただけだったと。
悲しいが、でも、それは宿命だ。
松坂がソフトバンクに3千万円で入ることはありえないわけで、
登板しなければマスコミが松坂を忘れていくわけでもない。
現役を続ける限り、皆の視線はついてまわる。
ただ、高校時代の彼に楽しませてもらった一人として、
自分を見失わない形で終わってほしいな、と切に願う。

 

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