パラリンピックが終わった。
オリンピックもパラリンピックも、関係者はすでに次の「東京」を見ているらしく、
「東京」でのメダル目標なんかを口にしている。
「参加することに意義がある」なんて言いつつ、
国としてのメダル目標を掲げるのはなんだかなあと思うが、
国対抗スポーツ合戦なのでしょうがないのかもしれない。
今は、県単位でもアスリートの原石を探す事業が行われている。
小学校高学年から中学1,2年生を対象として様々なテストをし、
彼らに適性ある競技を教えてあげるのだ。
それまで触れたこともなかった競技に転向すれば、
「オリンピックでメダルも夢じゃない」と言われた子ども達は
そこで決断を迫られる。
自分の好きな競技をやっていくか、
自分に向いている競技をやっていくか。
まだ思春期前の子たちに決断を迫るのは酷だなと感じるが、
スポーツ選手の賞味期限は早い。
どちらか一つを選ばなくてはならない。
その競技が好きなのか、相手に勝つことが好きなのか、
チームで戦うことが嬉しいのか、注目されることが嬉しいのか。
決断の仕方は人それぞれだろうが、
適性や才能がある選手は世の中に山ほどいるってことは、
ちゃんと大人が教えておいてほしい。
適性があると言われて競技を転向し、最終的に
結果がでなかった時に後悔しないような決断をさせてほしい。
才能のあるやつは山ほどいる。
センスのあるやつなんて腐るほどいる。
スポーツはそういう世界だ。
でも、何が正解かは誰にもわからない。
親に薦められてなんとなく始めた競技を、
褒められるから、みんながちやほやしてくれるから、
そんな理由で十年以上続けて思春期を棒に振り、
思うような結果が出なくなって、誰からも注目されなくなり、
もう嫌になって競技から離れて、自分を見つめ直した時、
その時、初めて自分がそのスポーツを大好きだと知る。
そんなアスリートもいる。
結果は、後からしかわからない。
思春期前に、何を選べば正解かは、誰にもわからない。
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