音楽には2種類あると思っている。
「背中を押してくれる音楽」と「音の世界に浸らせる音楽」。
「社会に押し出してくれる音楽」と「部屋に引き込ませる音楽」。
「自分で歌いたい音楽」と「ループで繰り返し聞いていたい」音楽。
あぁ、なんか、いい分類ができない。
これじゃあ、音楽には2種類じゃなく6種類あるみたいだ。
僕の知っている音楽は、「背中を押してくれるもの」だった。
自分の生活がまずあって、その中で一歩踏み出したり、
一度立ち止まって考えたりするために、手をかしてくれる音楽。
まず自分の生活が「主」としてあって、それを彩るもの、
生活の「副」として、音楽はあった。
でも最近は、音楽が「主」のような顔をしている。
人の生活のために音楽があるのでなく、
音楽のために人が生活しているような、そんな気がする。
アニソン、ボカロ、EDM、アイドルソング。
中毒性があって、音楽の世界から出たくなくなるような音楽。
会社や学校に行く人の背中を押すのですはなく、
会社や学校になるべく行かせず、
できるだけ音楽の世界に留めようとするような音楽。
でも、今の時代、「主」とか「副」とかは、もうないらしい。
アニソンを聞いて、踊ってみて、YouTubeにアップしたら、
それはもうその人の生活の一部だ。
EDMをPCでサンプリングして自分の部屋で楽しんでいたら、
それはどっちが「主」なのか「副」なのかわからない。
アイドルオタクになって、売れないアイドルをメジャーに
押し上げる人達にとって、それは「生きがい」だ。
どこかの誰かが、これからの時代、誰もが、
生産者(producer)であり消費者(consumer)である
プロシューマーなのだと言っていた気がする。
これがプロシューマー時代か。
ただ受動的に聞いてるだけじゃだめなんだな。
もっと僕も、プロしていかないとな。
コメント