福岡に大学時代の友達が遊びにきた(1)。
「ここが、かの有名な照和だよ」
「なにそれ?」
「こっから長渕とか陽水とかがね巣立っていったんだよ。
すごいだろ!」
「へぇー」
「チューリップとか甲斐バンドとかもね!」
「へぇー」
「陣内孝則とかさ!」
「へぇー」
「海援隊とかがさ!」
「ふーむ・・・」
「興味もてよ!!」
「なるほどぉ・・・」
「興味、も・て・よ!」
「なるほどですねぇ・・・」
「感動が足りないよ!!」
福岡に友達が遊びにきた(2)。
「このカフェは、人が多いけど、なんか、落ち着くね」
「照明がいいよね」
「ホットミルクもあるし」
「あと、椅子もいい。金かかってるよ」
店員さん「一万円入りま〜す」
「あれは、なんなんだろうね」
「ん?一万円?」
「うん」
「確認してるんじゃない?」
「誰に?」
「他のスタッフにさ。
『大金が入ったよー!』『失くさないようにねー!』」
「いやいや。それ、レジにお金があるって、
泥棒に知らせてるようなもんだよ」
「そうだね」
「何でわざわざ大きく言ってるんだろね」
「もしかすると、嬉しいのかもよ」
「嬉しいの?」
「『一万円もらいましたよー!』『一万円だよー!』
『バイト代でるよー』」
「浮かれてんだ」
「お釣り、返すのにね」
「連休だからね。店員も浮かれるんだね」
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