電車を降りて駅を出ると、
路上に女性のストリートミュージシャンがいた。
アコギ一本かき鳴らし、淡々とした中に熱を感じる歌い方。
聞き慣れたメロディー。ああ、この曲知ってる。
フラワーカンパニーズの「深夜高速」だ。
このフラワーカンパニーズの名曲は、
2009年に、様々なアーティストが
「深夜高速」だけをカバーして作られたアルバム、
その名も「深夜高速」としても有名だ。
全15曲、すべて「深夜高速」。
本人を含む14組がそれぞれの「深夜高速」を歌っている。
斉藤和義の深夜高速
湯川潮音の深夜高速
泉谷しげるの深夜高速。
こういうトリビュートアルバムを聞くと、
各々の「個性」というものがよくわかる。
歌よりも毒舌や破天荒に見える言動の方に
注目が集まりがちな泉谷しげるも、
この一曲で、フォークシンガーって生き様のことだと
教えてくれる。
他の14曲とはかぶってない「深夜高速」、
泉谷しげるとして生きてきた人間の「深夜高速」だ。
生きててよかった
生きててよかった
生きててよかった
そんな夜を探してる。
路上で歌うシンガーの名前は知らないが、
彼女もまた、彼女なりの「深夜高速」を歌っている。
高円寺の夜、16曲目の「深夜高速」、ナウオンステージ。
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