去年日本で公開された映画の興行収入トップ10のうち、
6つがアニメ作品だったが
(残りも恐竜の話とかシンデレラの話とかだった)、
今年もヒット作「君の名は」がトップをひた走っている。
この世知辛い世の中、どうせ映画に金を払うのなら、
フィクションの世界にどっぷり浸れるものがいい
と言うことだろう。
娯楽は現実を忘れてひたれるのが一番だ。
昔、何かの雑誌でどこかのお笑い芸人が、
「映画館」というタイトルの誌上4コマコントをしていた。
①:任侠映画を見た男が、映画館から肩をいからせ出てきて
②:歩いていると、映画館から出てきた他の男とぶつかり
③:「われ、なめとんのか、こらぁ!」と怒鳴ると、
④:「なに!?喰らえ、かめはめ波!」と相手に返される
というものだった。
映画を見た後は、しばらく映画の主人公になってしまう。
「広島のヤクザ」だったり、「手から波動を放出できるヒーロー」だったり。
どうせなるなら、現実でなれそうな職業なんかじゃなく、
絶対になれないキャラクターになりたい。
「妖怪を召喚できる少年」とか、「バケモノの子」とか、
「大人を失神させて殺人事件の解決する子ども」とか、
「未来から来た猫型ロボット」とか。
そうだよね。
だって、1800円も払ってるんだもんね。
1800円分の、フィクションが欲しいですよね。
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