服を買うのがたまに面倒でたまらない。
洋服屋さんにいくのが面倒だし、
高い買い物をしてしまっていないか、いちいち考えるのが面倒だ。
そう面倒臭がっていても、靴下や下着を買い換えなくてはいけない時期は訪れるので、
そんな時は、ウェブで一気にまとめて購入することになる。
今年の夏前のこと。
一年以上ぶりに、ファッションサイト「ZOZOTOWN」を訪れる。
ちゃっちゃちゃっちゃ、タブを開いて、商品を見比らべ、
必要な商品をカゴに入れていくと、
「0円」と表示された商品が並んでいることに気づく。
表示ミスかシステムエラーなのだろう。
どのカテゴリーを見ても、「0円」表示の商品が出ている。
しかも結構いい商品だばかりだ。
この表示エラーは、後で揉め事になるだろうから、
とりあえず商品を一旦、サイトから削除した方がいいのになあ、と思いながら、
買い物をさっと終わらせる。
翌日、商品の到着日時を知らせるメールを確認しつつ、
なんとなくウェブニュースを見ていると、
「ZOZOTOWN 2億円分の商品を0円で販売」
という記事が目に入ってくる。
え!?
ZOZOTOWNが10周年記念として、予告なしのサプライズで、
2万点、2億円分相当を0円で販売していたという。
それも、昨日の一日だけ。
その、どでかいサプライズを逃したZOZOTOWN愛好者は悔しがり、
運良くビッグチャンスを逃さなかった客は、ツイッター上で歓喜していた。
あれ、システムエラーじゃなかったんだ・・・。
あの時、カゴに入れておけば、あれもこれも、もらえたんだ・・・。
なんか変だな・・・。
すごく、損した気がする。
僕は、損はしていないはずだ。
もし、僕が普段からちょくちょくサイトを覗いているユーザーなら、
それは間違いなく、アンラッキーだと思うが、
年に一度の訪問が、たまたま10年に一度の「0円デー」に当たっただけだ。
買い物は昨日でも、一昨日でも、明後日でもよかった。
たまたま、昨日、買い物をしただけだ。
それに、10週年の感謝を受けるほど、ZOZOTOWNを利用してきたわけでもないので、
サプライズを受けるべき客でもない。
たまたま訪れた日に、たまたま転がっていたラッキーをスルーしただけだ。
普通に、年に一度の必要な買い物を、定価を払って、しただけだ。
何一つ、アンラッキーなことはない。
なのに、なぜだろう、こんなにも、損をしたような気持ちになってしまうのは・・・。
もともと、必要な商品を定価で買いたかっただけで、
実際、必要な商品はちゃんと買えたはずなのに、
何故だろう、この、「買物に失敗した感」は。
一ミリも、損はしてないはずなんだけどなあ・・・。
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