12/31 大晦日

大晦日だ。
英語で大晦日は、New year’s eveだが、
晦日(月の最後の日)の親分が大晦日なので、
New yearの前の日というより、
last dayの中のlast day、
The great last dayくらいの方が大晦日のニュアンが出るのかもしれない。

昔のようにハレの日がハレの日でなくなって、
皆が元旦に一斉に年を取らなくなったことで、
「年を越すこと」が、以前より重要ではなくなったが、
いまだに、日本人は「年を越すこと」に意味を感じている。
年内に、抱えている問題を片付けようとしたり、
年を越す前に、仕事を終わらせようとしたり、
年が変わる前と後の間に、はっきりと線を引いている。

家族が集まる行事という意味では、
西洋のクリスマスと同じハレの日だが、
「年越し」には、「古いものを捨て、気持ちを新たにスタートする」
という意味合いがある。
それが行為に現れているのが、大掃除だ。
年が新しく変わる前に、それまで溜まった汚れを取り払う。
新しい年に、古い汚れや問題を残さない、繰り越さない。
お世話になった部屋や建物を隅々まで掃除して、翌年に備える。
他の国の人は、「お世話になった部屋」っていう言い方自体が、
よくからないだろうし、
「自分の部屋を自分で綺麗にすることで年を越せる準備をする」、
という気持ちもわからないだろう。

自分が育った家の大掃除を手伝った。
子どもの頃、あんなに長い時間、家にいたのに、
あんなに隅々まで掃除したのは初めてだった。
十数年分、自分が掃除すべきだった汚れを、
ようやく、きれいにできた気がする。
これで、心置きなく、年が越せる。
さあ、来年は酉の年。
飛翔の年だ。
お申さんも、一年間お疲れ様でした。

みなさん、よいお年を!

 

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