都会のいいところ。
都会のいいところは、
みんなが格好つけてるところ。
必要以上に着飾って、
必要以上にスカした顔で、
必要以上に肩肘張って、歩いている。
それが、都会のいいところ。
都会にいると、背筋が伸びる。
都会にいると、ピリッとする。
都会にいると、着飾ることが、
知らず知らずのうちに、
誰かをインスパイアしているってことを思い出す。
都会の人は、必要以上に、格好つけてる。
それが、都会のいいところ。
都会のいいところは、
たくさんの人が、人前で本を読んでいるところ。
電車で、カフェで、本屋さんで、
たくさんの人が、本を読んでいる。
スマートフォンをいじっている人が多い電車の中でも、
いまだにたくさんの人が、立ったまま、本を読んでいる。
単語帳を開いている田舎の高校生たちよりも多くの大人が、
文庫本を、小説を、新書を、ビジネス書を、立ったまま読んでいる。
受験をすでに終えた大人は、
自分が知りたいことを知りたいという、
受験勉強の時にはなかった興味のもとに、本を読んでいる。
都会にいると、難しい本を読んでいる人を目にする。
都会にいると、聞いたこともないような本を開いている人を目にする。
都会にいると、人が本を読んでいる姿が、
知らず知らずのうちに、
誰かの知的好奇心を刺激しているということを思い出す。
都会の人は、本を読んでいる姿を人に見せつける。
それが、都会のいいところ。
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