手紙を書くことが好きだ。
手紙を書くことで自分の心があらわになるのがわかる。
手紙が自分を表現する一番のかたちなんじゃないかって思えるほど、
手紙を書き上げた時に、自分が出ていると思う時もある。
だから、よく、便箋やカードを買う。
いい便箋やカードがあると、手紙を書く際の気持ちも乗ってくるので、
文房具屋さんに行くと、必ず、カードコーナーを覗く。
アメリカには、Hallmarkというカード会社があって、
広い店内に、無数のバースデーカードやお祝いカードが並べられている。
初めて入った時、
なんて至福の空間なんだと、舞い上がった。
アメリカ人は赤いボールペンとHallmarkのバースデーカードをよく買う。
カードを書くことが習慣として深く根付いているのだ。
いいカードがあれば、カードを書きたくなるのはそうなのだが、
本当はいいカードなんてなくったって、いい手紙は書ける。
最近は、なんでもかんでもスマホで済ませてしまうので、
手紙を書く頻度もぐっと下がったが、
別に、手紙は、その辺の紙にだって書いていい。
資料の裏にだって、カフェのナプキンにだって、和菓子の包装紙にだって書いていい。
なんに書いたって、誰かに宛てたことばなら、それは手紙なのだ。
僕の同僚は、僕がポストイットにちゃちゃっとメモ書きしたものを今も机に貼っていて、
違う同僚は、落書きとともにメールアドレス書いた紙を今でも、引き出しの中にしまっている
ちゃんとした紙に書こうとする必要は、ほんとうは、ないのだ。
渡された側からしたら、便箋の綺麗さは、二の次。
大切なのは、中身と思い出。
だから、スタバで、4枚目のナプキンにびっしり手紙を書き始めた僕を、
ちらちら見る人がいても、僕は一向に気にしない。
手紙はなんに書いたっていいのだ。
(ナプキンって書きにくいけどね)
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