スマートホンをよく落として割る。
映画館に行く回数よりも、スマートホンの画面を
割る回数の方が、確実に多い。
そういう時は、以前持っていたスマートホンに
切り替えるに限る。
ただそれも使っていると割れてしまったので、
姉の前のスマートホンをもらうことにした。
そして、それもまた落として割れてしまったので
姉の前の前のスマートホンをもらう。
なぜそんなに割れるのかは、謎だ。
たぶん、高校生の冬にフロッピーを手裏剣みたいに
雪だるまめがけて投げて笑ってたのを、
コンピューターの神様がみていたのだろう。
もう、時効だと思うよ、神さま。
姉からもらった前の前のスマートホンは
バッテリーがいかれてる。
アバターの主人公が急に電源抜かれて失神する時みたいに、
充電が48%あってもいきなり電源がオフになる。
やはり前の前のアイフォンは厳しいかと思い、
アップルストアでぶらぶら機種をみていると、
店員さんに話しかけられた。
「買い替え、お考えですか?」
「あ、ちょっと今、アイフォンのバッテリーが
すぐ切れちゃうので、ちょっとみてて・・・」
「そうなんですね。今ご使用のアイフォーンは、
どのくらいお使いですか?」
「あー、姉のアイフォンなので、
だいぶ使っているとは思うんですが・・・」
「スマホはバッテリーに寿命がありますからね。
でも、アイフォーンのバッテリー持ちを
よくする方法も何点かありますよ」
アイフォーン・・・?
アイフォンでなく、アイフォーン?
この世にアイフォンを、「アイフォーン」と呼ぶ
一団がいることは承知していたが、
目にするのは初めてだ。
なるほど。
アイフォーンと語尾を伸ばしそうな顔をしている。
じゃあ、サクスフォンはどうだ。
サクスフォーンか?
クセノフォンは?
やはりクセノフォーンか?
すべてフォーンは伸ばしたいということかな。
じゃあ、なぜ、君は、スマホを、
スマートフォーンと伸ばさないんだ!
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