新学期。
新入生を迎えるこの時期、高校生は部活動紹介で舞台にあがる機会が多い。
無難に部活動を紹介する子が多い中、漫才を披露している子たちがいた。
高校生の漫才なんて見れたものじゃないので、
漫才が始まると、頭の中で別のことを考え始め、あまり聞かないようにしていたが
意外にも、会場からは笑いが起こっている。
考えごとをやめ、ちゃんと聞いてみると、
意外とこれ、ちゃんとした漫才じゃない・・・。
というか、これ、なんだか、聞いたことある漫才じゃない・・・。
これは、あれじゃない。
ノンスタイルのネタじゃない。
舞台上で笑いを巻き起こしていたのはプロの漫才のネタだったが、
よく練られたネタは素人がやっても様になるもので、
後半、会場はさらに盛り上がり、爆笑を何度も起こしていた。
ただ、人のネタを人のネタと言わずにしれっとやるのはどうなの
という気持ちも頭をよぎり、うーんとうなってみたが、
よく考えると、文化祭のバンドはほとんどがコピーバンドだ。
中にはコピーバンドではなくオリジナル曲をやる子たちもいるが、
聞いてるほうからすれば、素人の聞きなれないオリジナルソングより、
聞き慣れたプロの完成した曲を聞いていたい。
そう考えると、漫才だって、コピーで問題ないはず。
それに漫才は、音楽と違って一つひとつの小ネタを混ぜ合わせることができる。
いろんな漫才師のネタをコピー・アンド・ペーストしていけば、
Youtubeでも見ることのできないネタができあがるかもしれない。
それをオリジナルとは誰も呼ばないけれど、
高校生が真似から入るのは悪いことではない。
だけど、それを、大阪なんかでは、小学生の頃からやってるんだろなあと想像したりもする。
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