暮らしのマイトパルタ– category –
気付いたことを書いています。教育のはなしが多くなります。
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3/31 一足早いサクラの開花
ある時、千利休の屋敷に素晴らしい朝顔が多数咲いたと、 噂になりました。 あまりの評判なので、秀吉は、朝顔を見ながらの茶の湯を 利休に所望します。 当日、秀吉が茶室に着いてみると、 あるはずの朝顔がありません。 庭には、一面に開いていた朝顔がす... -
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3/30 いつも裸足の先生(2)
(前回からのつづき) その先生は普段から裸足で過ごすくらいの強者なので、 掃除に対してもめっぽう厳しかった。 普段の掃除はぞうきんで水拭きするのだが、 年に一度大掃除があり、その日だけは、 洗剤をつけて教室の隅々まできれいに磨いた。 僕らは、... -
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3/29 いつも裸足の先生(1)
小学生の頃、いつも裸足の先生がいた。 校長、教頭に次ぐNo.3で、 生徒に小言を言っては、煙たがられていた。 役職はなんというか忘れたが、 生徒の目付役のような存在で、 細かいことをネチネチという人だったので、皆、 とにかく校内で鉢合わせしないよ... -
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3/28 ナイキのスニーカー
仕事の都合で、黒のスニーカーが必要になった。 黒いスニーカーは手元にないので、しょうがなく靴屋さんに行く。 必要に迫られて買うわけで、メーカーなんかなんだっていい。 店内の手頃な価格のナイキのスニーカーから選ぶ。 ナイキなんて、中学生以来だ... -
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3/27 大事な箇所には線を引く
ペンを片手に本を読むことがある。 ペンの色を変えながら、線を引いたり、囲んだり、コメントを書いたり。 線を引く時は、必要以上に線を引く。 ここは別にいいかなぁ、と思っても、一応引いておく。 後の自分がどう感じるかは今の自分にはわからない。 線... -
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3/26 社会の際で生きている人からの電話
Aさんという50代の知り合いがいる。 この世にぎりぎりで留まっている人で、 ちょっと気を抜くと世間とは離れたところに飛んでいってしまう。 Aさんのことなどすっかり忘れている頃、ふいに電話がかかってくる。 「あ、久しぶり?俺さぁ、先週、ポロックの... -
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3/25 時間外手数料、216円
友達と飲んでいると「もう一軒いこう」という。 財布を見ると、小銭しか入っていない。 ATMに行かねば。 いや、待て。 今日は土曜日だ。 時間外手数料がかかる。 とはいっても、今、現金がいる。 216円。 時間外手数料、216円。 有名なヒップホップグルー... -
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3/24 花の美しさがわかる心
家の近くに手入れの行き届いた花壇がある。 市の管理にしては、いい花が植えてあるので、 どこかの団体が管理してるのかもしれない。 通るたびに、いい気持ちになる。 小学生の頃、学校に花を持って行かされることがあった。 家に咲いている花を持っていけ... -
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3/23 二ヶ月前の和菓子
後輩が家に来た。 小腹が空いたというが、 冷蔵庫に適当な食いものは入ってない。 そういえば2ヶ月前にもらってそのままにしてある 和菓子があった。 「その、棚に置いてある和菓子、食べていいよ」 後輩は、自分でお茶を淹れて、和菓子の包みを開ける。 ... -
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3/22 銭湯の哲学者
銭湯が好きだ。 昔からある街の銭湯も好きだし、 いくつか違うタイプの湯があるスーパー銭湯もいい。 裸は雄弁だ。 普段は服で隠して素知らぬ顔をしてみても、 全部脱いでしまえば、嘘はつけない。 そんな銭湯に奇妙な若者がいた。 熱めの湯に浸かりながら...