コラム– category –
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コラム
佐藤さとる『だれも知らない小さな国』②
『だれも知らない小さな国』佐藤さとる・作 佐藤さとる『だれも知らない小さな国』①を先にどうぞ 良質なファンタジーは、読者を異世界に連れていき、パッと現実世界に帰す コロボックルと交流を重ねる主人公は、その小人の存在を、会社の同僚を含め、周り... -
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佐藤さとる『だれも知らない小さな国』
『だれも知らない小さな国』佐藤さとる・作 みんな、自分の中の「子ども」を引きずりつつ大人をやっている 佐藤さとるさん作『だれも知らない小さな国』は 、昭和34年に発売されたファンタジーで、その後、『コロボックル物語』としてシリーズ化された。... -
暮らしのマイトパルタ
人間の背はもう伸びない
小学生の頃、ずっと身長が低かった。 中学生にあがっても、周りの成長速度に遅れを取り、 クラスでの並び順は、どんどん前の方になっていった。 高校に入ると、ようやく成長期が遅ればせながらやってきて、 一年に10cmずつ首を押し上げたので、 高校を卒... -
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田中清代『トマトさん』②
『トマトさん』田中清代・作 田中清代『トマトさん』①を先にどうぞ 天は自ら助くる者を助く しかし、トマトさんのように、泣きながら周りに助けを求める人(野菜)がいると、トマトさんの周りが団結するようになる 。 人に何かをお願いするということは、... -
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田中清代『トマトさん』
『トマトさん』田中清代・作 わからないことを人に聞けない若者 高校生たちと一緒に遠出をすると、引率者として彼らを目的地へ連れて行かなくてはいけないのだが、時に、高校生に引率を任せることがある。 「高槻駅まで」と目的地だけ言い渡して、乗り継ぎ... -
暮らしのマイトパルタ
ざまあみろ
毎日、世の中ではいろんな事件が起こっている。 そして、色んな人がそれにコメントしている。 今は、インターネット上で誰もが意見表明することができるので、 事件の内容よりも、事件に対する人々の反応に目がいくことも多い。 先日も、芸能人がスキャン... -
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谷川俊太郎『これはすいへいせん』②
『これはすいへいせん』谷川俊太郎・著 / tupera tupera・イラスト 「谷川俊太郎『これはすいへいせん』①」を先にどうぞ 童話を読むことで、自分の中の時間を変化させる 大人たちは、『これはすいへいせん』のように、何度も同じ文章が繰り返される... -
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谷川俊太郎『これはすいへいせん』
『これはすいへいせん』谷川俊太郎・著 / tupera tupera・イラスト 意味を理解するためだけに本を読むわけではない 大人は忙しさを好む。 忙しくないと、大人の一員として社会的義務を果たしていないように思えるのか、誰しもが忙しいふりをしてい... -
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エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』②
『飛ぶ教室』エーリッヒ・ケストナー著 「エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』①をお先にどうぞ みんなが勇気を讃えていた時代の物語 『飛ぶ教室』は、そうした現代と違い、「勇気」や「義」などの徳が、頑然と存在していた時代の物語である。 勇気というも... -
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エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』
「言葉」を「人」に合わせていく時代 「義を見てせざるは勇なきなり」。 悪いことと知っているのに行動しないのは、臆病者のすることである。もしくは、悪いことと知ったら、勇気を出して行動し正すべきである、という意味の言葉だが、最近はめったに耳に...