コラム– category –
共感してくださる方がいれば、なによりです。
-
コラム
手に取るまで
小学生の頃、毎週発売されるジャンプを心待ちにしていた。 当時はコンビニもまちになかったので、 ジャンプは買うか、買った友達に見せてもらうしかなった。 高校生くらいになって行動範囲が広がると、 ブックオフに自転車で行けるようになり、 立ちっぱな... -
コラム
高いところ
「馬鹿と煙は高いところによく登る」という。 僕も高いところを見つけるとすぐに登りたくなるので、 煙の気持ちはよくわかる。 いいよね、高いとこ。 民俗学者の宮本常一は新しい町にやってくると、 まず、高台に登ってその土地の地形を把握していたという... -
コラム
ドナドナ
東の空に大きな月が出ている。 そんな月を見ていると、必ず口ずさむ歌がある。 小学校の時にラジオから流れてきた月の歌で、 なんどもなんども繰り返し口ずさんできた。 月がきっかけで歌を思い出すことを、 英語では「remind」という動詞を使い 「月が歌... -
コラム
汲む
普段当たり前のように 「コミュニケーション」という言葉を使っているけれど、 「コミュニケーション」という言葉が当たり前になる前、 人と人が会話したり関係をもったりすることを、 人はなんと呼んでいたのだろう。 たんに、「会話する」とか、「関係を... -
コラム
毛
思春期の高校生たちは毛を嫌う。 すね毛も腕毛も、毛なんて生えてこないに越したことはないと、 女子はともかくとして、男子も、思っているふしがある。 思春期は子どもから大人への過渡期で、 その過渡期を明確に表すのが毛だったりするので、 男は毛が生... -
コラム
手紙
手紙を書くことが好きだ。 手紙を書くことで自分の心があらわになるのがわかる。 手紙が自分を表現する一番のかたちなんじゃないかって思えるほど、 手紙を書き上げた時に、自分が出ていると思う時もある。 だから、よく、便箋やカードを買う。 い... -
コラム
無条件
日本が戦争に負けて無条件降伏したということは 中学校の頃に教わったが、 ”無条件降伏”ということが、「条件なしに」ということだと理解しだしたのは 大学生になってからだった。 (「条件はあった」という説のことも知るようになったからだった)... -
コラム
身体言語
茨木のり子の詩に「汲む」という題の詩がある。 「立居振舞の美しい 発音の正確な 素敵な女の人」に 「昔言われた言葉の意味」を 「ときどき ひっそり”汲む”ことがある」と語る作品。 「意味を汲む」「想いを汲む」「流れを汲む」。 ”汲む”とい... -
コラム
棲み分け
今西錦司の「生物社会の論理」をぺらぺらと読んでいた。 今西錦司が提唱した「すみ分け理論」は、 ダーウィンの「進化論」(特に「適者生存」)を否定する独自な理論だが、 話が面白すぎたのか、後に続く学者が少なかったようだ。 彼が提唱した「す... -
コラム
きれい好き
潔癖症の人がいる。 必要以上に、周りをきれいにしようとする人。 その半面、片付けられない人ってのもいる。 ゴミ屋敷にしてしまう人。 片付けすぎるのも、片付けられなさぎるのも問題だけど、 どこが”適当な”片付けかは、人によって違う。 海外で違う国...