コラム– category –
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静かなる反抗
最近は、強い父親が流行らない。 物分かりのいい父親か家にいない父親ばかりなので、 子どもと父親が正面切って対立することもない。 小説でも、題材になるのは「母と娘」ばかりで、 父親が全然出てこないという。 「ロックンローラーになるなんて、夢見て... -
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動画時代の偉人
昔の偉人はいかにも偉人然とした顔をしている。 ヒゲなんか生やして、生まれながらの偉人ですみたいな顔をしている。 しかし、実際のところ、どれほどの偉人だったかはわからない。 なにせ、写真が白黒だ。 白黒写真はずるい。 どうみても偉人に見える。 ... -
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父親の稼ぎ方
僕の父親は商売人だった。 商売人はお客さんから金をもらう。 多くのお客さんがお店にくれば、お金は増えていくし、 多くのお客さんがお店に来なければ、お金はなくなっていく。 お金がたくさん貰えるかどうかはお客さん次第。 親を見ていると、自然とそう... -
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鳥貴族
昨日、初めて「鳥貴族」に行った。 僕は平民なので、これまで「鳥貴族」に行くのをためらっていたが、 常連の方が連れて行ってくれるということだったので、ご一緒した。 店内には、結構な数の貴族の方々で賑わっていたので、 僕らは三人連れだったにもか... -
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五人称
「一人」と「二人」は全然違う。 でも、「二人」と「三人」の間にも、 「一人」と「二人」と同じくらいの大きな違いがある。 三人集まると、二人の時にはなかった 「場」や「空気」みたいなものが急に出現して「集団」になる。 二人の時には親密だった二人... -
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いきの構造
九鬼周造という哲学者がいる。 母親のお腹にいる時に、母親が思想家の岡倉天心と不倫したり、 哲学者・サルトルから個人的にフランス語を習っていたりなど、 エピソードにことかかない人なのだが、 戦前の人だからなのか、僕の周りの先輩で、九鬼周造の話... -
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時代は変わっちまった
「嫌になっちまったぁー 腹がたっちまったぁー」 長渕剛の「勇次」を口ずさみながら、田舎を歩いていると、 前から黄色いTシャツを着たおじさんが、ジョギングで近づいてくる。 おじさんのTシャツ、どこかで見たことあるなあと思って見ていると、 すれ違... -
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「中途半端」と「グッドバランス」
「話が抽象的だなあ」と誰かが言った時は、 たいがい、「抽象的」でなく、「あいまい」なだけだ。 「あいまいな話」と「抽象的な話」は、 雲をつかむような話という意味では似ているが、 似ているだけで、まったく違う。 「あいまいな話」は、要領を得ない... -
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日本のバレンタインデー
今年のバレンタインデーに、 社内での義理チョコを禁止にした会社がいくつもあったらしい。 都会の女性陣は「義理チョコなんて、金もかかるし面倒だ」 と思いはじめている。 てえへんだ。 信頼関係は、 「贈る/贈られる」の交通量が増えれば増える... -
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都会のいいところ
都会のいいところ。 都会のいいところは、 みんなが格好つけてるところ。 必要以上に着飾って、 必要以上にスカした顔で、 必要以上に肩肘張って、歩いている。 それが、都会のいいところ。 都会にいると、背筋が伸びる。 都会にいると、ピリッとする。 都...