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暮らしのマイトパルタ
合う文体合わない文体
新しい歌は、日々、世の中に発表されているけれど、 日々、繰り返し聴く歌は、10代の頃に聴いていた歌だったりする。 それは、歌だけでなく、本も同じで、新しい作家や著者の本はたくさん出ているけれど、 何度も繰り返し読む本は、20代前半の頃に読ん... -
暮らしのマイトパルタ
ことばの重み・・・
夢 山の中の小屋を放火したら町がまるごと燃えた そういう夢を見た 目が覚めて、あぁ夢でよかったと 心からほっとした 自動販売機から500円玉がとめどなく落ちてきた そういう夢を、翌日に見た 目が覚めて、あぁなんで夢なんだと 心から残念に思った で... -
暮らしのマイトパルタ
これからの盆踊り
夏祭りに行った。 最近の都市の夏祭りは、櫓の上で和太鼓を叩くのではなく、 ターンテーブルを持ったDJが櫓の上で音楽を流している。 盆踊りと盆踊りの合間になると、DJは、みんなが知っているJポップソングを会場に流し、 夏祭りを盛り上げる。 考えれば... -
暮らしのマイトパルタ
人の役に立つお笑い
「こころふせん」という文房具がある。 フセンに「のし紙」のデザインが描いてあり、 誰かにお礼を言いたい時に使うことができる。 ただのフセンでもお礼を伝えることはできるが、 「こころふせん」があれば、よりお礼を言った気になる。 シチュエーション... -
暮らしのマイトパルタ
バランサー・・・
バランサー 僕は昔から「バランサー」だった。 全体が右に偏ったら、左に行く。 全体が前につんのめったら、後に下がる。 全体を見て、バランスを取るのが性分だった。 自分がバランサーだと初めて気づいたのは、 中学生の時、家族5人で外食にでかけた際... -
暮らしのマイトパルタ
「先生」
「先生」という言葉は便利だなと常々感じる。 学校や市議会、病院など「先生」が溢れている現場では、 「先生」と呼びかけていれば、ほとんどの大人が応答する。 いちいち、それぞれの名前を覚える手間がいらないのは、楽だ。 「誰でも先生」ってのは都合... -
暮らしのマイトパルタ
カナブン・・・
カナブン ぼーっと窓の外を眺めていると、 視界のはじっこをカナブンが横切る。 頭の中の司会者は、 「今、カナブンが切り取った視界の面積を求めなさい。 ただし、カナブンは自分の美しさには気づいていないものとする」 と言った。 なかなかの難問だ。 ... -
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ベースボール・・・
ベースボール 以前、バイトの面接をしていたら 趣味の欄に「野球」ではなく「ベースボール」と書いてきた高校生がいた。 「野球やってたんだ?」 「はい。向こうで、ベースボールを」 「ベースボールを?」 「はい。アメリカの方のやつです」 野球とベース... -
暮らしのマイトパルタ
押せない・・・
押せないボタン ケイタイの連絡先の整理をしていたら 知らない人の名前が出てきた 「浮気相手」 浮気なんて、見に覚えがないのに、 そこには確かに電話番号が載っている。 内田徹平 090☓☓☓☓☓☓☓☓ 海原一恵 080☓☓☓☓☓☓☓☓ 浮気相手 090☓☓☓☓☓☓☓☓ 江原友樹 0... -
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素朴な・・・
素朴な勘違い 「先生ー、インド人って黒人ですよね?」 と言ってくる生徒がいた。 「馬鹿か」と言いそうになったが、 昔、僕の母親が、 ”日本人は黄色人種”と聞いた時に、 「どこが黄色?日本人の肌の色、白やん」 と思ったという話を思い出して、 まあ、...