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暮らしのマイトパルタ
仲間
今年も残りわずかになった。 「一年過ぎるの、あっというまよねえ」 みんな、当然のようにそう言うが、 去年の今頃何していたかなんてあまり思い出せない。 その時、何を考えていたかなんてさらに思い出せない。 一年というのはあっという間のようであっと... -
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重心
高校生は、気分のいい時と悪い時の差が激しい。 その激しさが思春期の証なので、 別に、調子の出ない日も何かとつっかかってくる日もあっていいのだが、 大人になる段階で、 じょじょにでも自分の気分をコントロールできるようにならなければならない。 自... -
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平常心
ファイターズ・大谷翔平のエンゼルス行きが決まった。 ヤンキースかパドレスかマリナーズかと言われた中で、 大方の予想を裏切ってのエンゼルス入りだが、 大方の予想通りに動く選手ならば、 そもそも今年の移籍なんて考えていない。 来年以降に移籍すれば... -
暮らしのマイトパルタ
手に取るまで
小学生の頃、毎週発売されるジャンプを心待ちにしていた。 当時はコンビニもまちになかったので、 ジャンプは買うか、買った友達に見せてもらうしかなった。 高校生くらいになって行動範囲が広がると、 ブックオフに自転車で行けるようになり、 立ちっぱな... -
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高いところ
「馬鹿と煙は高いところによく登る」という。 僕も高いところを見つけるとすぐに登りたくなるので、 煙の気持ちはよくわかる。 いいよね、高いとこ。 民俗学者の宮本常一は新しい町にやってくると、 まず、高台に登ってその土地の地形を把握していたという... -
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ドナドナ
東の空に大きな月が出ている。 そんな月を見ていると、必ず口ずさむ歌がある。 小学校の時にラジオから流れてきた月の歌で、 なんどもなんども繰り返し口ずさんできた。 月がきっかけで歌を思い出すことを、 英語では「remind」という動詞を使い 「月が歌... -
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汲む
普段当たり前のように 「コミュニケーション」という言葉を使っているけれど、 「コミュニケーション」という言葉が当たり前になる前、 人と人が会話したり関係をもったりすることを、 人はなんと呼んでいたのだろう。 たんに、「会話する」とか、「関係を... -
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毛
思春期の高校生たちは毛を嫌う。 すね毛も腕毛も、毛なんて生えてこないに越したことはないと、 女子はともかくとして、男子も、思っているふしがある。 思春期は子どもから大人への過渡期で、 その過渡期を明確に表すのが毛だったりするので、 男は毛が生... -
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手紙
手紙を書くことが好きだ。 手紙を書くことで自分の心があらわになるのがわかる。 手紙が自分を表現する一番のかたちなんじゃないかって思えるほど、 手紙を書き上げた時に、自分が出ていると思う時もある。 だから、よく、便箋やカードを買う。 い... -
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無条件
日本が戦争に負けて無条件降伏したということは 中学校の頃に教わったが、 ”無条件降伏”ということが、「条件なしに」ということだと理解しだしたのは 大学生になってからだった。 (「条件はあった」という説のことも知るようになったからだった)...