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暮らしのマイトパルタ
unconscious
悪寒がした。 関節が痛む。 脈がとんでもなく速い。 首がやかんのように熱い。 やばい。 インフルエンザかもしれない。 そういえば、職場で休んでいた人がいた。 あの人に移されたのかもしれない。 これから一週間休むことを考えると、 どうにかただの風... -
暮らしのマイトパルタ
過疎
島根県の匹見というところを車で走っていると、 前方に複数の鳥たちが群がっているのが見えた。 近づくにつれて、車にひかれたネコかイタチに鳥が集まっているのだとわかる。 まだ、生暖かそうな動物の死骸をついばむ鳥たち。 死んだものから生きている... -
暮らしのマイトパルタ
約束
スマートフォンが普及するようになって、人は約束をすぐに変更するようになった。 会う場所も会う時間も、だいたいで合わせておいて、直前の状況に応じて決める。 そうやって自分の状況をすぐに伝えられるようになって、 僕たちは、約束を重要視しなくな... -
暮らしのマイトパルタ
星の王子さま
「大切なものは目には見えない」と言ったのは、 「星の王子さま」というかサン=テグジュペリだけど、 そのことを大人はほんとうに理解できるのだろうかと考える。 先日、高校生が、先生に怒られていた。 「家での学習時間が少ない」とのことで、 「毎日... -
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自動運転
車の自動運転技術はどんどん上がっている。 アメリカの電気自動車会社テスラは、 自動車を「家電」と位置づけており、 部屋のような「空間」が移動するという考え方をしているらしい。 すでに日本でもカメラと画像処理技術による運転支援システムのおか... -
暮らしのマイトパルタ
段階
最近になって、20年前に流行っていたような洋楽を聴くことがある。 まわりの子たちが大学生の時聴いてたようなやつだ。 いつも、人より気づくのが遅い。 年相応に気づくこともある。 最近になって、国学者の本居宣長を読む意味がわかってきた。 このま... -
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憧れ
「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべてを狂わせるガール」 というマンガがあって、このほど映画化された。 以前、原作のマンガを薦められて読んだのだが、 「奥田民生になりたいボーイ」と「出会う男すべてを狂わせるガール」が恋愛する以前に、 ... -
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五感
学校は四角い。 殺風景で味気ない。 小学生の頃は、家から花を積んできたクラスメイトもいたのに、 高校生にもなると、家から花をもってくる生徒もいなくなる。 高校の教室は、悲しいくらいに、ただ、四角い。 中高校の中には花鳥風月どころか、五感を刺激... -
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選挙権
衆院選が荒れている。 告示前の政党再編によって、「誰が何党」で「何党がなにをしたい党なのか」 てんでわからなくなってしまった。 選挙10年選手の僕でさえわからないのだから、 18歳の選挙ルーキー達には、さっぱりだろう。 18歳に対して「立憲民主党... -
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よこ糸
高校生や年下の子たちに対して、 「本は読んだほうがいい」と正面切って言うことをためらってしまうのは、 本を読んだばっかりに現実の世界で生きることが多少おろそかになっていることを 身をもって感じるときがあるからだ。 ただ、半径五メートル四方で...