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暮らしのマイトパルタ
自分の生
「日本人は自分の人生を生きていないですからね」 そう、日本人のことをある外国人たちに言われたと、 解剖学者の養老先生が書いていた。 日本人は、社会での役割ばかり全うしていて、 個人としての生をないがしろにしているという外国人からの指摘。 そ... -
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親切とおせっかい
どこまでが親切でどこからがおせっかいなのかは、 「街」によっても、基準が違う。 僕は田舎に生まれ育ったので、 東京にいる時も、田舎にいる感覚で、 一人で遊んでいる子どもと遊んでやっていたら、 保護者がやってきて、性犯罪者を見るような目つき... -
暮らしのマイトパルタ
失敗は忘れろ
「奇跡のレッスン」というテレビ番組がある。 日本でスポーツをしている小中学生に世界的なコーチをつけて、 一週間の間に子どもたちが成長する姿を映し出す番組。 そのゴルフ編を、たまたま観た。 タイガー・ウッズを小学生の頃に指導していたデュラン... -
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スタンダード
車を走らせていると「雪舟の郷記念館」という看板が目に入る。 そのあたりの土地は、水墨画の大家、雪舟絵ゆかりの地らしく、 雪舟の作品が多数残っているという。 雪舟は、「画聖」とも呼ばれる室町時代の禅僧で、 現存する作品のうち6点が国宝に認定さ... -
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目と耳と口
自分の声をボイスレコーダーで聞いた。 変な声。 自分の声がいつも聞こえているように聞こえなくて変な気分になるのは、 皆が子どもの時に経験することだけど、 大人になっても、その違和感はなかなか変わらない。 考えてみると、子どもの時に 「あれ、... -
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太郎冠者
中学生の頃、中学校に「太郎冠者」が来た。 中学校で見たと記憶している「狂言」の話だが、 本当に見たのか見てないのか覚束ないくらい記憶が薄い。 日本は伝統ある国なので、伝統芸能がたくさんあり、 今も、各学校で、「日本の伝統芸能を見る会」が開... -
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調子に乗る大人
稀勢の里の横綱昇進以後、相撲人気が盛り返しているらしい。 両国国技館周りの土産屋さんは、笑いが止まらないらしく、 売上が、例年の3倍から4倍はあるという。 店主のおばさんは「ハッハッハッハッ」と、どうにも笑いが止まらない。 「もうどうしま... -
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「自分」のために
小学生の頃、「他人のことを考えなさい」とか 「周りの人のためになることしなさい」ということをよく言われた。 高校生になると、あまり、そういうことは言われなくなったように記憶している。 単に、先生の話を聞いていなかったのかもしれない。 ただ... -
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質問される側
若き数学者・森田真生さんから聞いた話で、 ケンブリッジ大学の数学科が受験者を口頭試問する時の話。 例えば、「√i を計算せよ」 という問題を受験者に出したとして、 これを頭の中で、算術として計算しているような受験者はまずだめで、 幾何(図形)... -
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「ぶらぶら」している先生
中学・高校では子どものことを「生徒」と呼ぶが、 大学では、「学生」と呼ぶ。 中学・高校では授業のことを「教科」と呼ぶけれど、 大学では授業を「教科」とは呼ばない。 大学で学ぶことは「学問」であって、「教科」ではない。 高校までの教育と大学以...