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暮らしのマイトパルタ
「勝ってる?」
「勝ってる?」 家に帰ってきた僕がそう聞いて、 「うん。勝ってる勝ってる」 家族の誰かがそう答えたら、 それは、「(ジャイアンツが)勝ってる」ってことだった。 ジャイアンツの全試合がテレビ中継されていた少年時代の話。 今、広島の家庭で同じ会... -
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学ぶは真似ぶ
「学ぶは真似ぶ」というよく聞くフレーズがある。 日本の学校教育は、元来、習字にしろ素読にしろ、 真似させたり、手本をなぞらせたりすることが多かったが、 大人になると、人を真似するということがなくなる。 前任者がやっていた仕事をそのまま惰性... -
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「尊敬する人は、広瀬中佐」
「尊敬する人は?」と子どもに尋ねて、 「広瀬中佐」と、軍人の名前がぽんぽん出る時代があった。 80年ほど前のことだ。 10数年ほど前、尊敬する人ランキングの上位に 「親」がランクインするようになって、 「尊敬する人」に身近な人をあげてもいいよう... -
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非言語コミュニケーションツール
「ボぉぉぉー」 校庭に向かってオーボエを吹いている高校生がいる。 楽器ができるっていいね。 知らない人とセッションできるし、 言葉が通じなくても、楽器でコミュニケートできる。 作家のムツゴロウさんは、何匹もの動物の鳴き真似ができるので、 世... -
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使い勝手は変わらない
使い慣れたものはなかなか手放せないもので、 高校の時使っていた電子辞書がまだ、手元にある。 電子辞書って便利だから世界中の英語学習者が使ってるんだろなと思っていたけど、 日本人以外で積極的に電子辞書を使っている人たちを見たことがない。 最... -
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「頑張れ」っていう呪文
学生の時の教科書かなんかで、 「頑張れ」っていう言葉は実は残酷なんじゃないかって話があって、 駅伝を走っている人に対して「頑張れ」って声をかけるのは、 走っている人からしたら「もっと頑張れってこと!?」なわけだから、 「頑張れ」とは簡単に... -
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絵みたいな国
先週ある街を歩いていたら、全然桜が目につかなかったので、 「あれ、もう散っちゃったのかなあ」と思っていたのだけど 週末に隣町を訪れると、どこもかしこも満開の桜だった。 県道も市庁舎も遊水地の周りにも、至る所で桜が咲き乱れ、 乱れ咲いている... -
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おべんちゃらを言う相手
「お茶」の世界では、10年続けていても、まだ若手扱いされる。 40年、50年とやっている人がザラにいるからだ。 50年やっているおばあさんなんかはさすがに腰が曲がっていて、 「そんなに長く、お茶を続けられて、すごいですねえ」 なんて、周りに声をか... -
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即決する癖
大学の体育でテニスを教えてくれた老先生は、 以前、松岡修造のコーチだったらしい。 それが本当かどうか確かめるすべはなかったが、 本当かもしれないと思わせるくらいテニスが上手かった老先生は、 松岡修造のことを「普段から、かかとをあげて歩いて... -
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衣食足りて知性を知る
マルクス・アウレリウスの「自省録」を読んでいる。 目は文字を追っているのに、全然頭に入ってこない。 朝ごはんを食べなかったせいかもしれない。 腹がすきすぎていると頭も回らないものだ。 まったく意味が頭に入ってこないながらもなんとかページを...