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暮らしのマイトパルタ
あーだこーだ言える作品
友達ん家に遊びに行く。 「ねえ、帰り、DVD借りてこうよ」 「いいよ。なに見る?」 「えっとねー、楽しいやつ」 「気分がすかっとするやつ?」 「暗くないやつ」 「じゃあさ、無実の罪で投獄されちゃうんだけど、 ちょっとずつ穴ほって脱獄して、南の島... -
暮らしのマイトパルタ
おせっかい
「アウトリーチ」という言葉がある。 直訳すると、手を外へ伸ばすこと。 社会福祉や医療で、積極的に街に出ていくことをいう。 例えば、社会福祉士が頼まれたわけでもないのに、 助けが必要な人の家を訪問したりすること。 多分、「アウトリーチ」を日本語... -
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イルミネーション
最近のイルミネーションはクリスマスを過ぎてもつけっぱなしだ。 冬の夜は寂しいので、 2月でも3月でも、明かりが灯っているのはありがたい。 ただ、日本のイルミネーションにはまだ伸びしろがある。 西洋のイルミネーションがクリスマスを中心に広がり、 ... -
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静かなる反抗
最近は、強い父親が流行らない。 物分かりのいい父親か家にいない父親ばかりなので、 子どもと父親が正面切って対立することもない。 小説でも、題材になるのは「母と娘」ばかりで、 父親が全然出てこないという。 「ロックンローラーになるなんて、夢見て... -
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動画時代の偉人
昔の偉人はいかにも偉人然とした顔をしている。 ヒゲなんか生やして、生まれながらの偉人ですみたいな顔をしている。 しかし、実際のところ、どれほどの偉人だったかはわからない。 なにせ、写真が白黒だ。 白黒写真はずるい。 どうみても偉人に見える。 ... -
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父親の稼ぎ方
僕の父親は商売人だった。 商売人はお客さんから金をもらう。 多くのお客さんがお店にくれば、お金は増えていくし、 多くのお客さんがお店に来なければ、お金はなくなっていく。 お金がたくさん貰えるかどうかはお客さん次第。 親を見ていると、自然とそう... -
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鳥貴族
昨日、初めて「鳥貴族」に行った。 僕は平民なので、これまで「鳥貴族」に行くのをためらっていたが、 常連の方が連れて行ってくれるということだったので、ご一緒した。 店内には、結構な数の貴族の方々で賑わっていたので、 僕らは三人連れだったにもか... -
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五人称
「一人」と「二人」は全然違う。 でも、「二人」と「三人」の間にも、 「一人」と「二人」と同じくらいの大きな違いがある。 三人集まると、二人の時にはなかった 「場」や「空気」みたいなものが急に出現して「集団」になる。 二人の時には親密だった二人... -
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いきの構造
九鬼周造という哲学者がいる。 母親のお腹にいる時に、母親が思想家の岡倉天心と不倫したり、 哲学者・サルトルから個人的にフランス語を習っていたりなど、 エピソードにことかかない人なのだが、 戦前の人だからなのか、僕の周りの先輩で、九鬼周造の話... -
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時代は変わっちまった
「嫌になっちまったぁー 腹がたっちまったぁー」 長渕剛の「勇次」を口ずさみながら、田舎を歩いていると、 前から黄色いTシャツを着たおじさんが、ジョギングで近づいてくる。 おじさんのTシャツ、どこかで見たことあるなあと思って見ていると、 すれ違...