ラーメン激戦区

いうても、ラーメン店の激戦区で有名な一乗寺に住んでるんやけど、ラーメンそんなに頻繁に食べないのは、「こだわってない系」のラーメン店が好きだからなんで、勘弁してください。
激戦区で生き残っている店は皆、なんかしらのこだわりがあるやろうけど、ラーメンなんて、いや、「ラーメンなんて」とか言うと、「ラーメン食う時しゃべんな系」の「客も相応の態度を取れ系」のラーメン店・常連たちに恫喝されそうやけど、ラーメンなんて、所詮というか、詮ずると、大衆飯屋なんやから、こだわりなんかなくて良い。
麺の太さとか、油の量とか、ネギとかチャーシューとかの好みとか聞かないでほしくて、全部「普通」でいいし、カスタマイズとかいらないし、ただ作った普通のラーメンを普通に持ってきてほしいわけで。
あと、これは、古い友人とだけ同意した持論なんだけど、ラーメンはうどんに比べてまだ歴史が浅いから、発展途上の食い物で、麺とスープの合わせ方に「模範解答」が出てない。

うどんは、あのスープにあの麺ってのが、もう「模範解答」として出てるけど、ラーメンはスープに合う麺がまだ決まってなくて、ボトムスは決まったけどそれに合わせるトップスをまだ迷ってる外出前の女性みたいに、業界全体でまだ試行錯誤している段階だから、ラーメン好きな常連たちが食券渡しながら我が物顔で「硬め、濃いめ、多めで」とか言うのも、店主がいつも写真撮影の時に腕を組んでいきり立ってるのも、国としての歴史の浅いアメリカやアメリカ人がどの分野でも一番になろうとやっきになってるのと同じで、「定形」が定まってないがゆえの「自己の揺れ」ということで、勘弁してやってください。

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