京都市の財政は破綻目前らしい。
あれ、京都府の話だったかな。
財政が立ち行かなくなるのは時間の問題で、「第二の夕張」とも言われているらしい。
そんなばかな。
新型コロナの前、あんなにインバウンド客でごった返してたし、日本人も紅葉や桜を見に足繁く通ってたはずなのに、財政破綻目前だなんて、なにがどうなったらそうなるんだろう。
しかし本当に京都市(か府)の財政は厳しいらしい(→市でした)。
ということは、観光客は多くいたが、それが財政の収入にはつながらなかったということになる。
訪問客が増加するだけでは、財政を上向きにさせるには至らなかったのだろうか。
いや、観光客として市を訪れる人たちだけでなく、市に住む人の数だって他の自治体と比べれば、だいぶ持ちこたえていたはずだ(→ここ数年で、微減どまりでした)。
つまり、これだけ訪問客が増えて、住む人も減ってないのに金は減っていくだなんて、行政のやりくりがとてつもなく下手くそだったって話なのだろうか。
どういうことかわからないので、インターネットを見てみると、京都市の財政不振の理由としては、様々なことが言われている。
・京都市は学生の街なので、税収が少ない
・京都市は年寄りが多いので、福祉に金がかかる
・京都市は共産党が強く、弱者への分配が多い
・京都市は神社仏閣が多いのに、そこからの税収が取れない
・収入を見込んだ地下鉄が赤字すぎて、税収が補填に消えている
これらは京都特有の問題だったり、他の自治体と共通する問題だったりするだろうが、なにが最も重要な問題なのかは数字を見ていないので、僕にはわからない。
だが、お隣のお隣の兵庫県の明石市では、市長が多くの改革をして、住民の満足度が高いところを見ると、京都の動きが鈍いことだけは確かだろう。
思えば、京都とは現代日本の象徴のようであるのかもしれない。
街が年寄りばかりになって、学生に元気がなく、過去の失敗の責任(地下鉄の赤字)を引きづっているので、新しい動きに消極的になる。
海外からは求められているのに、それをうまく活用できずにいるので、子育て支援が弱く、お隣の、これまで見下してきたであろう滋賀県などにファミリー層が流出している。
これだけ歴史も文化もあって、災害も少ない古都なのに、財政破綻間近というのは、人為的な問題なのでしょうね。
歴史あるニッポンの象徴である古都・京都が、「沈みゆくニッポン」の象徴にならないよう願うばかりです。