風の知らせ

風のしらせ

風が知らせてくれると思ってた
風であっても
虫であっても
鳥であっても
知らせがくると思ってたけど
来なかった

すでに知らせは来ていたのかもしれない

じょじょに死んでいたばあちゃんに
何度もそのつど「さよなら」を言っていた

だからもうすでに7年
僕はさよならを言い続けている

これが最後
これが最後
と思う
「また最後があるんやろ」
とは思わない

本当の別れ際には皮肉も顔を出せない
「一期」は二度と来ない「一会」である

毎度毎度の
「そいぎんたーがね」を
はじめてかのように
繰り返す

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