きれい好き

潔癖症の人がいる。
必要以上に、周りをきれいにしようとする人。
その半面、片付けられない人ってのもいる。
ゴミ屋敷にしてしまう人。
片付けすぎるのも、片付けられなさぎるのも問題だけど、
どこが”適当な”片付けかは、人によって違う。

海外で違う国の人たちと暮らしていると、
キッチンやトイレをどのくらいキレイにしておくべきかで意見が分かれる。
そんな時、日本人は、他の国の人よりも「きれい好き」になるので、
たいていの場合、相手の”汚さ”の方に合わせることになる。
日本人は、世界的に見て、相当な「きれい好き」に属するのだから。

日本では、「きれい好きな人」と「そうでもない人」がいた場合、
「きれい好きな人」に「そうでもない人」が合わせることになっていると常々感じるが、
外国では、「そうでもない人」がそこまで「きれい好きな人」に気を使ってくれないので、
「きれい好きな人」の方が、「きれい好きじゃない人」が散らかした分まで
きれいにしているような気がする。

少なくとも、僕は、フランス人や中国人が散らかしたトイレを毎回片付けていた。
僕は、日本では特に「きれい好き」な方でもないのに、
海外に行くと、相対的に、「きれい好き」に分類されてしまうので、
日本にいても、外国にいても、相手に合わせなければならなくなる。
なんだか、損な役回りだなと思う。

日本人は「きれい好き」「清潔好き」とよく言われているが、
英語にも、「きちんとした、小綺麗な」という意味の”tidy”という言葉がある。
日本でも外国でも他人に合わせなければならない僕は、
「潔癖症」の世界でも「ゴミ屋敷」の世界でもなく、
「Tidy(小奇麗)」を目指そうくらいの世界に住みたいなと思う。
そのくらいが、僕の”適当”な片付けだろうと思う。