10/13 これからのマンガ

 

先日まで森ビルの上で
ルーブル美術館特別展
「ルーブルNo.9〜漫画、9番目の芸術〜」が行われていた。
行ってないけど。
世界中の漫画家にルーブル美術館をテーマに
何か書いてもらうというもので、日本からも、
荒木飛呂彦や松本大洋、谷口ジローらが参加している。

マンガは国ごとにだいぶ違う。
描き方も物語も発表の仕方も。
ベルギー・フランスにはバンド・デシネというマンガがあり、
日本の漫画家にも影響を与えているが、
日本の漫画に比べると一枚の絵にかける時間が違う。
一枚一枚が丁寧なイラストのようで、オールカラーページ。
日本の週刊連載のように、締め切りに追われていない絵で、
デザイン画であり、アート作品のようでもある。
その分、物語に日本の漫画のようなスピード感がなく、
展開の速さや疾走感に乏しい。

日本の漫画は、週刊、月刊発行の漫画雑誌が支えてきた
といえるが、マンガの世界にもだんだんと
デジタルの波が押し寄せている。
紙ではなく、スマホでマンガを読むのが当然の時代も
そう遠くはないのだろう。
今はまだ、紙のマンガがスマホで読めるだけだが、
これからはスマホを前提とした漫画作りになるとも言われる。
締め切りが長くなったり白黒がカラーになるだけで
作品の出来は大きく変わるのだから、
紙がスマホ画面に変わったら、どれほど変わるのだろう。

スマホに適した形の例ではないが、
ほしよりこの「きょうの猫村さん」は毎日一コマずつ
ウェブにアップされている。
週に一話ではなく、一日一コマ。
見開きもなく、縦にスクロールするスマホは
新しい漫画の描き方を要請するだろう。
もしかしたらスマホという世界共通の媒体が、
それぞれ独自に発達した日本の漫画や
バンド・デシネやアメリカン・コミックを
徐々に近づけていくきっかけになるのかもしれない。
これからの漫画家には、朗報だ。