10/16 ファストファッション競争

OLD NAVY(オールドネイビー)が日本から撤退する。
オールドネイビーは、GAP傘下の
低価格ファッションブランドで、
アメリカでは高い認知度を誇るブランドだ。
今回の撤退はアメリカ本土のGAPの成績不振の余波らしいが、
ファストファッション業界は大変な競争をしている。

10年ほど前は飛ぶ鳥を落す勢いだったAbercrombie&Fitchも
今やなかなかの苦戦を強いられている。
アバクロの福岡店が開店した6年前はイケイケで、
こんな人達福岡にいるの?というような
マッチョなハーフ男子達が、半裸でビラ配りをしていた。
店内は薄暗く、クラブのような大音量の音楽がかかるなか、
階段をあがっていくと、
若い女性店員が踊りながら英語で話しかけてきた。
店が発する香水の匂いは店舗の百メートル先にも臭っていて
アバクロを着た若者は、肩で風を切って歩いていた。

その後、ファストファッションの競争は激化し、
若者の嗜好も変わってきている時に、アバクロのCEOが
「太りすぎの女性には着てほしくない」と発言し、
容姿蔑視、白人至上主義、アジア・黒人差別が明るみになった。
アメリカでは、アバクロの服を古着屋に持っていって、
それをホームレスにあげようという運動があったらしい。
(イケてる白人に着て欲しいCEOへの当てつけだろうが、
  それ、ホームレスの人の立場的にはどうなのだろう)

福岡店がオープンして店内が客が溢れ、
マッチョなハーフが店頭で半裸になってお客さんを誘っていた時、
ビームスだったかユナイテッドアローズだったかの店員さんに
アバクロの話を振ったら、
「うちは今まで通りやるしかないですからね」
と爽やかに裾をあげてくれたことを思い出す。
それから2年もせずに、アバクロ福岡店はアウトレット店になり、
建物が売れしだい閉店するという話が聞こえてきた。
あの爽やかな店員さんは、それを聞いてガッツポーズしただろうか。

今でもたまにアバクロの匂いが嗅ぎたくなって、
福岡にいると、ふらっと入って匂いをかいで出てくる。
今は半裸のマッチョも階段で踊っている女性もおらず、
売り場も半分以下になったが、
香水の匂いは相変わらず店先に漂っている。
ファストファッションは栄枯盛衰は激しい。
来月頭には青山に、
H&Mのハイブランド「COS」が日本に初上陸するらしい。