1/14 V9と駅伝

箱根駅伝で青山学院大学が3連覇した。
監督の原普監督は各方面から引っ張りだこで、
講演会では、他の経営者や政治家を抑えて、
人気NO1らしい。

スポーツは会社組織との似通ったところがあるので、
マネジメントやリーダーシップなどについて、
話を聞きたい企業人も多いのだろうが、
いつから、こんなに社会はスポーツを参考にするようになったのだろう。

「東洋の魔女」や「フジヤマのトビウオ」が活躍していた頃、
人は、スポーツ選手を見て、自分の参考にしただろうか。
テレビに映る王や長嶋を見て、
日本人は、明日からの働き方のモデルにしただろうか。
多分、今と当時では、スポーツ選手を見る目が違うと思うが、
今の人がスポーツを参考にするようになったのは、
スポーツが「個の物語」で語られるようになったからだ。

それまで、”巨人軍の”長嶋、”日本の”山下と、
集団の代表、集団を栄光に導く人として取り上げられていたスポーツ選手が、
イチローの登場くらいからか、
「個人」として取り上げられ始めた。
イチローの栄光は、イチロー個人が積み重ねた結果としての栄光。
それまでのように、オリックスやマリナーズなどの
チームの優勝とセットで語られるわけではなくなった。
巨人軍が「集団」として成し得た「V9」と同等の栄光を、
イチローは「個」として、成し遂げていくかのようだった。

駅伝で成績を残した原晋監督、次は、マラソン強化に意欲を見せている。
スポーツ選手が「個」で語られるように、
監督などの指導者も「個」として語られる。
「V9」を指揮した川上監督は、ずっと”巨人軍の”川上だったが、
現代の監督は、”元営業マンの”原で、”青山学院の”原で、
今後、”マラソン協会の”原となって、
どんどん所属先を変えていくのだろう。
原監督の講演会に足を運ぶ人たちは、
集団を統べるリーダーとしての話と、
集団を離れて個として生きる、人生の話の両方を聞きたいのかもしれない。