1/26 惚れた弱み

片思いは、辛い。
こちらは思いを寄せているのに、
相手方はまったく想いを持ってくれないなんて、
なんだか、自分に、人間としての魅力が乏しいと言われているようで、
寂しくなる。
魅力の問題じゃなく、たまたまペアになれていないだけなのに、
自分を卑下してしまうのは、
「惚れた弱み」があるからだ。
そういえば、最近、周りに片思いしている人がいないが、
時代は、片思いをしない方に向かっているんだろうか。
いや、多分、単に、年齢的なことだろうな。
30歳過ぎてるのに、片思いしている人ばっかだったら、
それはそれで変だ。
30過ぎたら、片思いせず、ペアになれそうな相手を探す。
片思いは、若者の特権なのかもしれない。

片思いが辛いのは間違いないが、
後々、その想いが実り、晴れて二人が相思相愛になれたとしたら、
それは、惚れた方のおかげだともいえる。
惚れられた方がまったく見えていなかった、二人の”赤い糸”を、
惚れた方は、先に気づいていたのだ。
惚れられた方が、その”糸”に気づくまで、
惚れた方が辛くて不平等な”片思い期”を我慢したおかげで、
”糸”は切れずに、二人をしっかりと結んだ。
褒められるべきは、先に惚れた方だ。
「まだ相手は気づいていないが、自分には運命の”糸”が見えている」
そう、確信して、惚れた方は、いつまでも待つ。
その確信があれば、「惚れた弱み」など、なんてことはないのだ。
(確率的には、ほとんどが、間違った”糸”なんだけど)

「まだあなたは気づいていないけど、私には(未来が)見えている」
一歩間違えばストーカーになりそうな、その考え方は、
起業家の人達なら、みんな、当たり前に持っている考え方だ。
まだ社会で認められていないけれど、
自分の商品やアイデアには、すごい価値がある。
まだ、みんなは気づいていないけれど、
絶対に、みんなにとって役に立つものになる。
まだ、自分しか、そのことをわかってないけれど・・・。
まだ、誰も、そう思ってくれる人はいないけれど・・・。
社会に新しい商品やサービスを送り込む起業家は、
その妄想にも似た確信がなければ、
イノベーションを起こし、社会を変化させることはできない。
起業家は、いつでも、最初は、”片思い”側にいる。
社会に理解されない、不平等な想いを抱えて、
”片思い”を続けている。
そして、何度も何度も、想いを寄せる相手に、想いを伝え、
じょじょに心を開かせ、最後は、相手が、
それがなければ生活できないと思う状態にまで関係を持っていく。
そうやって、起業家は、
自分の抱いた確信が、間違っていなかったことを証明していく。

恋もビジネスも、最初から相思相愛はありえない。
どちらかに、必ず、片思い期があり、
片思い期を辛抱することで、未来は開けてくる。
大人になると、片思いもできなくなるらしいので、
学生には、是非、学生の間に、たくさん、片思いをしてほしい。
それが、後々、ビジネスで役に立つこともあるかもしれないし、
別に、役に立たなくったって、それだけで、いい経験だ。