3/19 味噌汁がうまくなった

近頃、自分で作る朝の味噌汁がうまい。
子どもの頃は得意ではなかった味噌汁がやけにうまい。
味噌、変えた?
腕、上がったね。
やはり朝のルーティーンとしての味噌汁づくりを
繰り返している内に質的変化を起こしたのだろうか。
今晩、クックパッドにあげておこう。

なぜこんなに味噌汁の腕があがったのか、
思いを巡らせていると、大学生時代のことを思い出した。

大学三年の一時期、外のご飯がまったく
食べられなくなった時期がある。
自分がそんなにナイーブな人間だとは
思ってもみなかったのでびっくりしたが、
びっくりだったのは、
誰が作ってるかわからないようなチェーン店での食事は、
まったく喉を通らなかったのに、
知り合いが作ってくれた食事はもりもり食べられたことだ。

外で食事を取る時、なんらかの理由で、
僕の胃は緊張していたのだ。
そんな僕の胃の緊張を当時ほぐしてくれたのは、
餃子を山のように作ってくれた
友達のお母さんの笑顔だったり、
食事をする部屋の石油ストーブの暖かさだったり、
左手にすっぽり収まる、小ぢんまりした
北欧柄のご飯茶碗だったりした。

ああ、そうだ。
腕があがったのではない。
味噌がよくなったのでもない。
お椀だ。

ちょっと前から、うちにひとつ、いいお椀がある。
顔を知ってる宮崎の若い作家さんのもので、
味噌汁をすするたびになんとなく、
木地に漆を重ねていた彼の手元の刷毛さばきを思い出す。
なんだ、これか・・・。

知ってる人が作ってくれる安心感というのは
料理だけに限らず、器や皿にもいえるのだろう。

今日も、自分で作った、朝一の味噌汁が、うまい。
こんなにうまいが、うまいわけがレシピにないんなら、
残念だが、クックパッドにあげるのは、今回は、見送ろう。
器込みなら、つくレポランキング上位だったのにな。