5/16 どうでもいい違い


どうでもいい違いってのがある。

パスタとスパゲッティの違いとか
ジーンズとジーパンの違いとか
リンスとコンディショナーの違いとか。

そういうどうでもいい違いの一つに、
ピーマンとパプリカがある。
ピーマンとパプリカって何が違うんやろ、と
ふと頭によぎったものの、どうでもいいので放置し、
大して仲良くない人との無言の時間に
間を埋めるための質問として聞いてみた。
「ピーマンとパプリカの違いって何?」
「え?いや、あー、何だったかなあ、
 確か前、聞いたんだけどなあ、忘れたなぁ」
その人は二つの違いを知らなかった。
知らなかったのに、素直に知らないと言わなかったのは、
多分、僕のせいだ。
僕が言葉の端々に物知りオーラを出してくるから、
「ピーマンとパプリカの違いくらい知ってないと、
 こいつにバカにされる」と思わせるのだと思う。
僕がりゅうちぇるなら、素直に知らないと言ったはずだ。
余計な緊張をさせてしまって申し訳ない。

4,5人に、このどうでもいい質問をしてて気付いたことがある。
人は相手にバカにされたくないと思うと
知らないことをごまかすが、
相手にどう思われてもいいと思うと、
素直に知らないことを認める。
その昔、西の国に「知らないことを知っていると思うより、
知らないことを知らないと思う方が、優れている」
と言った人がいた。

ピーマンとパプリカの違いなんてどうだっていい。
こっちは調べるのも面倒なくらい
どうでもいいことだと思ってるのだから、
知らないなら知らないと言ってほしい。
そんなこと知ってるより、
ピーマンとパプリカの調理法を知ってる方が
よっぽど役にたつに決まってる。