5/17 ご利益ある神社


京都の東山区に安井金比羅宮という縁切り神社がある。
全国に縁結び神社はあまたあるが、
ここには全国から、悪縁を切りたい人が集まってくる。
ここに来た人は、列をなして、
護符が張られすぎて妖怪みたいになった物体の穴を
這いつくばりながらくぐって、誰かとの縁を切ろうとする。
そばにある絵馬には、これでもかといわんばかりの
恨みや罵詈雑言が書きなぐられている。
しかも、本人だけでなく、親や兄弟、元カノや不倫相手など、
周りの人間が、縁切りを願っているケースも多い。
怨念が渦巻いているので、夜に来るとぞっとする。

西京区の法輪寺には、電気・電波の守り神である
電電明神が祀られており、
8GバイトのSDカード御守が売られている。
親切にも、携帯の待受け用に、
虚空菩薩像のデータが既に入っているという。
IT関係者で賑わっているという噂だ。

上京区、御所の西に護王神社という神社がある。
通称、いのしし神社。
なんでも、御祭神の和気清麻呂が足の健を切られ、
流罪にされた際、300頭のいのししが清麻呂を守ってくれ、
足も奇跡的に治ったという話で、いのしし神社として、
足腰が強くなるともっぱらの評判だ。
その話にどれほど信ぴょう性があるのか、
江戸の昔から足腰に効くとされてたのか、
最近になって、御所にくる老人会一行を見た時に
いのししと足腰を結びつけたのかは知らないが、
日本中から集まってきたじいさんばあさんでいつも
神社はごった返している。

神社の数だけ人間の欲がある。
こんなにたくさんの我欲、神様は聞いてくれますかね。